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自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く

角川ソフィア文庫 L129−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2020年9月
ISBNコード 978-4-04-400620-4
4-04-400620-2
税込価格 1,078円
頁数・縦 287P 15cm

商品内容

要旨

「今日の健診でみた自閉症の子も、お母さんバリバリの津軽弁なのに、本人は津軽弁しゃべんないのさ」―津軽地域で乳幼児健診にかかわる妻が語った一言。「じゃあ、ちゃんと調べてやる」。こんなきっかけで始まった「自閉症と方言」研究は10年に及び、関係者を驚かせる結果をもたらすものとなった。方言の社会的機能を「意図」というキーワードで整理するなかで見えてきた、自閉症児のコミュニケーションの特異性に迫る。

目次

自閉症は津軽弁をしゃべんねっきゃ
北東北調査
全国調査
方言とは
解釈仮説の検証
方言の社会的機能説
ASD幼児の方言使用
ASDの言語的特徴と原因論
家族の真似とテレビの真似
ことばと社会的認知の関係
かず君の場合
社会的機能仮説再考
方言を話すASD
「行きます」コミュニケーションと意図

出版社・メーカーコメント

「自閉症者は津軽弁を話さない」!?10年にわたる研究、話題作が文庫化!:自閉症児者が方言をしゃべらないという噂は本当なのか? 方言の社会的機能説、意図理解、自閉症児者の言語習得、自閉症児者のコミュニケーションの特異性等、筆者の飽くなき探究心から見えてきた真相とは。

著者紹介

松本 敏治 (マツモト トシハル)  
1957年生まれ。博士(教育学)。公認心理師、特別支援教育スーパーバイザー、臨床発達心理士。1987年、北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。1999年、博士号取得(教育学)。1987〜1989年、稚内北星学園短期大学講師。1989〜1991年、同助教授。1991〜2000年、室蘭工業大学助教授。2000〜2003年、弘前大学助教授。2003〜2016年9月、弘前大学教授。2011〜2014年、弘前大学教育学部附属特別支援学校長。2014〜2016年9月、弘前大学教育学部附属特別支援教育センター長。2016年10月より、教育心理支援教室・研究所『ガジュマルつがる』代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)