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蛇神をめぐる伝承 古代人の心を読む

出版社名 青土社
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-7917-7310-7
4-7917-7310-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 217P 19cm

商品内容

要旨

『古事記』『日本書紀』『万葉集』から、『今昔物語集』『日本霊異記』まで。その怪異な姿と独特の習性のゆえに、古代の人々が「神」と恐れあがめた蛇。ときに人間の女性と結婚し、ときに人びとにいけにえを求め、ときに刀剣・雷として現れ、そして、ときに見た者の一族を滅ぼす力をもつものと考えられてきた。上代・中古の文献を広く渉猟し、「蛇」にまつわる逸話を仔細に分析することで、そうした「をろち」の圧倒的な霊威がなぜ失われてしまったのかという謎にせまる。

目次

序章 毒気を吐いて人間を殺す蛇神
第1章 美男に変身して女に近づく蛇神
第2章 四つめの「三輪山説話」と蛇神
第3章 刀剣でもあり雷でもある蛇神
第4章 「三輪山伝説」の影響と蛇神・雷神
第5章 皇子を執拗に追いかける蛇女
第6章 人間に制圧され排除される蛇神
第7章 英雄に退治される「八俣の大蛇」
第8章 連想を呼ぶ「陰突き」と蛇神
終章 神性・霊威を失っていく蛇神たち

著者紹介

佐佐木 隆 (ササキ タカシ)  
1950年生まれ。学習院大学教授。学習院大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。東洋大学専任講師、同大学助教授、学習院大学助教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)