• 本

諏訪式。

出版社名 亜紀書房
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-7505-1665-3
4-7505-1665-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 262P 20cm

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要旨

長野県の諏訪湖を中心としたエリアには、セイコーエプソンの本社をはじめとする、2,000社を超す「ものづくり企業」が存在する。その多くが精密機械産業だ。ゆえに「東洋のスイス」とも称される諏訪は、かつて製糸業で栄えた地でもある。その「ものづくりのDNA」はいかにして培われたのだろうか。本書では、新作映画のロケのため足かけ9年にわたり諏訪に通った映画プロデューサーが、数々のものづくり企業や、岩波書店などの出版社のルーツでもある諏訪の風土を、史料や資料をもとに考察している。オルゴールの生産で8割の世界シェアを占める三協精機製作所(現日本電産サンキョー)や、日本の製糸業の発展に貢献した「諏訪式繰糸機」の発明にみられる、諏訪の「ものづくりのDNA」は、「合わせ技」にあったようだ。著者は作家・映画プロデューサー。2006年に(株)ささらプロダクションを設立。2008年、映画『オオカミの護符――里びとと山びとのあわいに』で「文化庁映画賞文化記録映画優秀賞」「地球環境映像祭アース・ビジョン賞」を受賞している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年11月11日]

商品内容

要旨

長野県の諏訪は諏訪湖を中心に八ヶ岳や霧ヶ峰も含む広大な地域。諏訪湖は中央構造線とフォッサマグナが交わるところ、まわりには縄文の時代から人が暮らし、諏訪信仰がいまも息づく。江戸時代の繰越汐による新田開発、近代に入ると片倉製糸が栄華を極め、その後、東洋のスイスと言われるほど、精密機械の会社が数多く興った。―セイコーエプソン、ハリウッド化粧品、ヨドバシカメラ、すかいらーく、ポテトチップスの湖池屋、岩波茂雄、島木赤彦、新田次郎、武井武雄、伊東豊雄…。ただならぬ場所、諏訪の地力を、丹念な取材で掘り起こす歴史ノンフィクション。

目次

第1章 シルクエンペラーと東洋のスイス―近代ものづくり編
第2章 ゴタたちが編んだ出版ネットワーク―近代人づくり編
第3章 “空”なる諏訪湖の求心力―土地となりわい編
第4章 人と風土が織りなす地平―科学と風土編

著者紹介

小倉 美惠子 (オグラ ミエコ)  
作家・映画プロデューサー。1963(昭和38)年神奈川県川崎市宮前区土橋生まれ。アジア21世紀奨学財団、ヒューマンルネッサンス研究所勤務を経て、2006(平成18)年に(株)ささらプロダクションを設立。2008年映画『オオカミの護符―里びとと山びとのあわいに』で「文化庁映画賞文化記録映画優秀賞」、「地球環境映像祭アース・ビジョン賞」受賞。2017年「川崎市文化賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)