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生と死を分ける数学 人生の〈ほぼ〉すべてに数学が関係するわけ

出版社名 草思社
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-7942-2470-5
4-7942-2470-2
税込価格 2,420円
頁数・縦 351P 19cm

商品内容

要旨

数学は、あなたの人生のそこかしこに入り込んで、生殺与奪の権利を握っている。生きるも死ぬも、数学次第なのだ。実際、数学を知らないために、あるいは数学を誤用したために、命を落としたり、財産を失ったり、無実の罪を着せられたりした例が、どれほど多いことか。逆に、簡単な数学を少し使えるだけで、マスコミや政治家の嘘を見破ったり、詐欺に巻き込まれるのを防いだり、健康診断の結果を正しく理解したりできるようになる。さらには、理想の結婚相手を選ぶのにも役立つかも…。数理生物学者でもある気鋭の数学ライターが、数々の事例を紹介しながら、あなたの人生と数学の関係を解説する。

目次

はじめに ほぼすべての裏に数学が
1 指数的な変化を考える―指数的な振る舞いの恐ろしいまでの威力を活用し、その限界を冷静に見定める
2 感度と特異度とセカンド・オピニオン―なぜ数学が医療に大きな違いをもたらすのか
3 法廷の数学―刑事裁判における数学の役割を調べる
4 真実を信じるな―メディアの統計の嘘を曝く
5 小数点や単位がもたらす災難―わたしたちが使っている記数法、その進化と期待外れな点と
6 飽くなき最適化―何物にも制約を受けないアルゴリズムの威力、進化から電子商取引まで
7 感受性保持者、感染者、隔離者―感染拡大を阻止できるか否かはわたしたちの行動次第
おわりに 数学による解脱

出版社・メーカーコメント

気鋭の数理生物学者が、普通の人も無関係でいられない医療や司法、そのほかさまざまな社会問題まで、その陰に隠された数学をわかりやすく解説する一冊。新型コロナのPCR検査でも話題となった偽陰性・偽陽性の問題や、黒人差別問題でもよく登場する統計など、最近の時事問題にかかわる話題も多く書評などの期待大!注目の科学ノンフィクションです!

著者紹介

イェーツ,キット (イェーツ,キット)   Yates,Kit
英パース大学数理科学科上級講師であり同大数理生物学センターの共同ディレクター。2011年にオクスフォード大学で数学の博士号を取得。数学を使った彼の研究は胚形成からイナゴの群れ、睡眠病や卵殻の模様の形成にまでおよび、数学が現実世界のあらゆる種類の現象を説明できることを示している。とくに生物におけるランダム性の役割に関心を持っている。その数理生物学の研究は、BBCやガーディアン、テレグラフ、デイリーメール、サイエンティフィック・アメリカンなどで紹介されてきた。研究の傍ら、科学や数学の記事も執筆、サイエンスコミュニケーターとしても活動する。『生と死を分ける数学』が初めての著書
冨永 星 (トミナガ ホシ)  
1955年、京都生まれ。京都大学理学部数理科学系卒業。国立国会図書館、イタリア東方学研究所図書館司書、自由の森学園教員を経て、現在は一般向けの数学啓蒙書などの翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)