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「うつ」は炎症で起きる

草思社文庫 ブ2−1

出版社名 草思社
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-7942-2473-6
4-7942-2473-7
税込価格 990円
頁数・縦 278P 16cm

商品内容

要旨

うつ病研究に今、革命が起きている。心と脳の病気だと考えられていたうつ病が、ストレス起因のものも含め「身体の炎症に原因がある」という証拠が次々と挙がっているのだ。近い将来、精神科医はうつ病の診断に炎症を調べる血液検査を用いるようになり、患者に最適の抗炎症薬や免疫療法を処方するようになるかもしれない。それによって既存の抗うつ薬で効果がなかった患者に救いがもたらされる可能性は大きい。うつ病治療の革命的進展の兆しと将来の展望を世界的権威がわかりやすく解説する。

目次

第1章 うつ病に関するまったく新しい考え方
第2章 免疫系とは何か、何をしているのか
第3章 炎症とうつの関係が無視された理由
第4章 医学はうつ病をどう扱ってきたか
第5章 どのようにうつは炎症で起きるか
第6章 なぜ免疫系はうつ病を起こさせるのか
第7章 これでうつ病治療は変わるのか

出版社・メーカーコメント

人間の脳と免疫システムの関わりを研究する現代医学の最先端分野である神経免疫学。その最新の成果から、これまで心の病気とされていた「うつ」が、実は身体の炎症に大きなかかわりがあることがわかってきた。ケンブリッジ大学精神医学科長でありこの分野の世界的権威でもある著者が、うつ治療の最前線を一般読者向けに解説!世間の「うつ」に対するイメージも変えてくれる一冊です!

著者紹介

ブルモア,エドワード (ブルモア,エドワード)   Bullmore,Edward
ケンブリッジ大学の精神医学科長および臨床神経科学学科のウルフソン脳イメージングセンター長。ケンブリッジシャー&ピーターバラNHSファウンデーション・トラストの精神科の名誉専門医、および研究開発部部長でもある。文学士、医学士、博士、王立内科医協会員、王立精神医学会員、イギリス医学院会員。オックスフォード大学を経て、ロンドンの聖バーソロミュー病院で医学を学ぶ。香港大学で内科医として勤務した後、ロンドンのセントジョージ病院、王立ベスレム病院、モーズレイ病院で精神科医としての教育を受け、キングス・カレッジ・ロンドンの精神医学研究所で臨床科学者としての教育を受ける。1999年ケンブリッジ大学精神医学科教授。2005年から、グラクソ・スミスクラインで非常勤勤務をしており、現在、うつ病のための新たな抗炎症薬の開発のために産学協同体を率いている。神経科学およびメンタルヘルス分野の世界的エキスパートである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)