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カズオ・イシグロ失われたものへの再訪 記憶・トラウマ・ノスタルジア

出版社名 水声社
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-8010-0509-9
4-8010-0509-8
税込価格 3,850円
頁数・縦 354P 20cm

商品内容

要旨

喪失を語りたいという欲望、喪失を忘れたいという欲望、喪失が起こる前に戻りたいという欲望―イシグロ作品に通底する中心的概念である“記憶”と“喪失”の複雑な関係を、フロイトをはじめとする精神分析理論、原爆の被爆者たちを対象としたトラウマ理論、ノスタルジアをめぐる文化理論などを援用しながら緻密に探る、はじめての批評的試み。

目次

序論 失われたものを思い出す
第1部 語りたいという欲望―喪失・記憶・叙述(かつての栄光という影―『浮世の画家』と『日の名残り』
語りのパターンを求めて―『浮世の画家』と『日の名残り』
第1部への結語 自己認識と自己欺瞞のあいだで)
第2部 忘れたいという欲望―喪失・記憶・トラウマ(亀裂を埋め、罪悪感を払う―『遠い山なみの光』
過去に幽閉されて―『充たされざる者』
第2部への結語 過去の亡霊)
第3部 帰還への欲望―喪失・記憶・ノスタルジア(失われた無垢を求めて―『わたしたちが孤児だったころ』
失われた楽園という避難所を求めて―『わたしを離さないで』
第3部への結語 いまも孤児であり続ける)
結論 手離してゆくのか?