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まっぷたつの子爵 我々の祖先 新訳

白水uブックス 212 海外小説永遠の本棚

出版社名 白水社
出版年月 2020年11月
ISBNコード 978-4-560-07212-7
4-560-07212-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 185P 18cm

商品内容

要旨

トルコとの戦争へ出かけた若き子爵メダルドは、敵の砲弾で体をまっぷたつに引き裂かれるが、奇跡的に一命をとりとめ、右半身だけの体で領地に帰ってきた。しかしその性格は以前とは一変、人々は半分になった子爵が領内に落とす邪悪な影に怯え始める。人間存在の歴史的進化を寓話的に描いた三部作“我々の祖先”の第一作『まっぷたつの子爵』新訳に、三部作執筆の経緯を自ら明かしたエッセー(本邦初訳)を収録。

出版社・メーカーコメント

トルコとの戦争へ出かけた子爵は砲弾で体を引き裂かれ、右半身だけで領地に帰ってきた。《我々の祖先》三部作序文(本邦初訳)を併録。

著者紹介

カルヴィーノ,イタロ (カルヴィーノ,イタロ)   Calvino,Italo
1923年、キューバに生まれる。父親はイタリア人の農学者、母親は植物学者。2歳の頃、一家でイタリアのサン・レーモに移住。トリノ大学農学部に進学し、第2次世界大戦中はパルチザンに参加、戦後、その体験をもとに書き上げた長篇第一作『くもの巣の小道』(47)で、ネオレアリズモ小説の旗手として注目される。50年代には『まっぷたつの子爵』(52)、『木のぼり男爵』(57)、『不在の騎士』(59)の“我々の祖先”三部作で奇想に満ちた寓話的世界を創造。『イタリア民話集』(56)の編纂も手がける。変幻自在な語りと実験的手法を駆使した作品で世界的な評価を受け、「文学の魔術師」と評される。1985年死去
村松 真理子 (ムラマツ マリコ)  
1963年東京都生まれ。イタリア文学者。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。ボローニャ大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)