• 本

またいつか歩きたい町 私の町並み紀行

とんぼの本

出版社名 新潮社
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-10-602296-8
4-10-602296-6
税込価格 2,200円
頁数・縦 127P 22cm

商品内容

要旨

日本に古い町はごまんとあるけれど、古ければいい町というわけでもない。いきいきと暮らし働く住人がいて、訪れる旅人をその町らしいもてなしで迎えてくれる町。美しい町並みをみんなで守り、壊されそうな建物を再生させて活用したり、昔からの住人も若い移住者たちも、一緒に支え合っていたりする町。古い町に愛情を注ぎ、それを守り、そこに暮らす人たちとの交流を大切にしてきた著者が、そんなとびっきりの、「生きている」12の町を紹介。

目次

増田―秋田県横手市増田町―「たいした、たまげた」美しい内蔵。切妻造りの商家の奥に、とんでもない宝物があった!
気仙沼―宮城県気仙沼市風待ち地区―いろんな時代のいろんな建物があるのがいい。震災を乗り越えて甦る「風待ち」の港町へ
新潟―新潟県新潟市中央区古町など―砂丘の港町にはすごい文化遺産がいっぱい!小路をゆけば、花街がある、名料亭がある
城端―富山県南礪市城端―建築好きにはこたえられない。曳山巡行の古い町で居心地のいい庵の宿に泊まる
信濃追分―長野県北佐久郡軽井沢町追分―本やアートを愛する人の「文化磁場」。分去れの宿は夏の終わりか秋がいい
塩屋―兵庫県神戸市垂水区塩屋町―クラシックな洋館は生き残った!海と山に囲まれた風通しのいい町へ
尾道―広島県尾道市―風情ある坂の町はもっと元気になった。新しい尾道を歩いて、泊まって、味わう
石見銀山―島根県大田市大森町―ここは日本版アルベルゴ・ディフーゾ(離れた宿)。奇跡のように残ったいとおしい町並みに泊まる
内子―愛媛県喜多郡内子町―懐かしい町並みの原点がここに。見て、食べて、泊まるべき町宿、村宿がある幸せ
八女―福岡県八女市福島、黒木―江戸から昭和まで、時代の流れを楽しめる家並み。ここで味わうお茶はやっぱりおいしい
臼杵―大分県臼杵市―豊後水道の城下町の石畳をゆく。住人たちの心意気で守られてきた景観を楽しみながら
外海―長崎県長崎市外海―陸の孤島の集落に息づくド・ロ神父の明朗闊達な村づくり。百年前のオルガンの音も清々しい
対談 後藤治×森まゆみ―失くしたら戻らない。町の記憶を残すためにできること

著者紹介

森 まゆみ (モリ マユミ)  
作家。1954年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。1984年、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊。1998年『鴎外の坂』で芸術選奨文部大臣新人賞、2003年『「即興詩人」のイタリア』でJTB紀行文学大賞、2014年『『青鞜』の冒険』で紫式部文学賞を受賞。現在、「谷根千・記憶の蔵」を主宰、公益財団法人日本ナショナルトラスト理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)