書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 登山と言えば、ゴールは登頂であるかのように思われがちだ。しかし実際は、登頂は過程に過ぎず、ゴールは無事に下山を果たすことである。これは標高8,000mを超えるヒマラヤ登山でも同じだ。ゴールにたどり着くためには、極限状態の中でも、高い状況把握力やリスク管理能力、判断力を発揮することが求められる。本書は、1995年から2012年にかけ、地球上に14ある標高8,000m以上のすべての山に登頂し、日本初の14サミッター(すべての8,000m峰に登頂した人物)となった著者が、主に「下山」に焦点を当ててまとめた登山の記録。成功した登山ばかりでなく、事故や敗退の記録も含まれる。8,000m級の登山において、たとえ頂上が目の前に見えていても、危険を察知すれば引き返す判断力や、下山途中であっても道に迷ったときには正しいと確信できるところまで登り返すといったセオリーは、ビジネスや生き方のヒントにもなりそうだ。著者は1971年生まれのプロ登山家。PR会社のハニーコミュニケーションズに所属し、立正大学客員教授も務める。2013年に植村直己冒険賞、文部科学大臣顕彰スポーツ功労者顕彰を受賞。現在は、未踏峰への挑戦を続けながら、野外教室や防災啓発にも取り組んでいる。 |
商品内容
要旨 |
8000m峰登頂後の世界。「頂上は通過点にすぎない。そこから下ってきて完結するのが登山なのだ」8000m峰14座すべての頂に立った登山家は、どのように山を下ってきたのか。 |
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目次 |
1 大規模登山隊「役割」から少数精鋭チーム「愉しみ」へ 1995→2001(マカルー(1座目)8000m峰初下山 |