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文章読本

中公文庫 よ17−15

出版社名 中央公論新社
出版年月 2020年11月
ISBNコード 978-4-12-206994-7
4-12-206994-7
税込価格 990円
頁数・縦 275P 16cm

商品内容

要旨

『文章読本』の元祖・谷崎潤一郎から安岡章太郎、金井美恵子まで、二十名の錚々たる作家による文章論を精選。「判然明白に書く」(萩原朔太郎)、「書ける、と思い込む」(宇野千代)、「文章は削ることと見つけたり」(島尾敏雄)―大家が悩みつつ体得した、文章術の極意とは。新たに丸谷才一・吉行淳之介「『文章読本』についての閑談」を収録。

目次

文章の上達法(谷崎潤一郎)
谷崎潤一郎の文章(伊藤整)
僕の文章道(萩原朔太郎)
「が」「そして」「しかし」(井伏鱒二)
文章を書くコツ(宇野千代)
自分の文章(中野重治)
わたしの文章作法(佐多稲子)
センテンスの長短(川端康成)
質疑応答(三島由紀夫)
口語文の改革(中村真一郎)
文章を書くこと(野間宏)
削ることが文章をつくる(島尾敏雄)
わが精神の姿勢(小島信夫)
感じたままに書く(安岡章太郎)
「文章」と「文体」(吉行淳之介)
小説家と日本語(丸谷才一)
なじかは知らねど長々し(野坂昭如)
緊密で清潔な表現に(吉井由吉)
詩を殺すということ(渋澤龍彦)
言葉と“文体”(金井美恵子)

出版社・メーカーコメント

二十の名だたる作家・詩人が綴った〈文章についての文章〉を、吉行淳之介が精選。読み比べる楽しみのある文章論。〈巻末対談〉丸谷才一?吉行淳之介

著者紹介

吉行 淳之介 (ヨシユキ ジュンノスケ)  
大正13年(1924)、岡山市に生まれ、二歳のとき東京に移る。麻布中学から旧制静岡高校に入学。昭和19年(1944)9月、岡山連隊に入営するが気管支喘息のため四日で帰郷。20年東大英文科に入学。大学時代より「新思潮」「世代」等の同人となり小説を書く。大学を中退してしばらく「モダン日本」の記者となる。29年に「驟雨」で第三十一回芥川賞を受賞。45年には『暗室』で第六回谷崎潤一郎賞を受賞する。平成6年(1994)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)