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不思議な島旅 千年残したい日本の離島の風景

朝日新書 797

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2020年12月
ISBNコード 978-4-02-295103-8
4-02-295103-6
税込価格 869円
頁数・縦 220P 18cm

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要旨

日本には6,852もの「島」(北海道、本州、四国、九州、沖縄本島含む)がある。そして、そのうち約94%が無人島なのだという。有人島も多くは「離島」と呼ばれる小さな島であり、独自の文化・風習が残されているケースがある。人口減少とともに失われつつあるその文化・風習とはどんなものなのだろうか。本書では、全国の離島をたずね歩く著者が、12の島の暮らしや人々、風景を詳しく紹介。絶滅寸前の習慣や、「最後の一人」になった島民の思い、死者とともに生きる知恵などをリアルに伝える。沖縄の多良間島だけに残る「守姉(ムリアニ)」の風習など、海に囲まれ、資源が限られる離島には、相互扶助の精神や、「公共知」ともいえる、ともに生きるための知恵が培われてきた。著者は、1971年生まれの書籍編集者・ライター。東京大学大学院博士課程中退(環境学)。テレビ局や出版社勤務などを経て独立。大学在学中から国内外の海や島をめぐる旅をつづける。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2021年1月19日]

商品内容

要旨

日本には7000近い島がある。小さな島は大人の学校だ。消えゆく風習、失われた暮らし、最後の一人となった島民の思い―。現代社会を不器用に生きる著者が日本全国の離島をたずね、利他的精神、死者とともに生きる知恵など、失われた幸せの原風景を発見する。

目次

序章 離島の人口が減ってゆく(離島の人口推移
なぜ島の人口は減っていくのか ほか)
第1章 人―有人島と無人島のあいだ(島の灯を消さない―人口ひとりの島 黒島(長崎県五島市富江町)・六島(長崎県北松浦郡小値賀町)
島の歴史を消さない―最後のひとりでも島に暮らしつづける 前島(沖縄県島尻郡渡嘉敷村) ほか)
第2章 風習―今も息づくもの(自分の子どものことだけを考えない―他家の子どもを我が子が育てる「守姉」風習 多良間島(沖縄県宮古郡多良間村)
幸せは満腹に宿る―てんこ盛りで人をもてなす「小値賀盛り」 斑島(長崎県北松浦郡小値賀町) ほか)
第3章 歳月―失われゆくもの(消えない記憶とともに生きる―北方領土・歯舞群島で暮らした遠い日々 多楽島(北海道根室市)
震災後の変わりゆく風景―海が見える幸せ、海が見えない哀しみ オランダ島(岩手県下閉伊郡山田町) ほか)
終章 万物との対話(島への視座
鹿と無人島 ほか)

出版社・メーカーコメント

小さな島は大人の学校だ。消えゆく風習、失われた暮らし、最後の一人となった島民の思い──大反響書籍『秘島図鑑』(河出書房新社)の著者が日本全国の離島をたずね、利他的精神、死者とともに生きる知恵など、失われた幸せの原風景を発見する。

著者紹介

清水 浩史 (シミズ ヒロシ)  
1971年大阪府生まれ。書籍編集者・ライター。早稲田大学政治経済学部卒業。東京大学大学院修士課程修了(政治学)、同大学院博士課程中退(環境学)。大学在学中から国内外の海や島をめぐる旅をつづける。テレビ局や出版社勤務などを経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)