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〈こっくりさん〉と〈千里眼〉 日本近代と心霊学

増補版

青弓社ルネサンス 7

出版社名 青弓社
出版年月 2021年1月
ISBNコード 978-4-7872-9257-5
4-7872-9257-9
税込価格 3,080円
頁数・縦 263P 22cm
シリーズ名 〈こっくりさん〉と〈千里眼〉

商品内容

要旨

明治半ば以降、一気に広まった遊び「こっくりさん」、人々を熱狂させた催眠術、透視をめぐる論争を巻き起こした千里眼事件―。「信仰」「迷信」「心」と「科学」のあわいに発生して、多くの人々の耳目を引いた明治期のオカルト現象から、日本の近代化の一側面を照らす。

目次

第1部 “こっくりさん”と“千里眼”(明治のこっくりさん
催眠術と「煩悶の時代」
千里眼と科学
科学のゆくえ・心霊学のゆくえ)
第2部 その後の“こっくりさん”と“千里眼”(千里眼は科学の分析対象たりうるか
催眠術と霊術のあいだ
「こっくりさん」の変容)

出版社・メーカーコメント

1970年代のオカルトブームによって広く知られるようになった心霊現象の数々。現在では多様なメディアがこれらのアイテムを物語に取り込み、消費している。では、これらを束ねる「心霊」という解釈格子は、はたしてどこからやってきたのだろうか。明治半ば以降、一気に広まった不思議な遊び「こっくりさん」、人々を熱狂させた催眠術、透視をめぐる論争を巻き起こした千里眼事件を掘り起こし、それらに通底していた心霊学と科学の相克を描き出す。「信仰」「迷信」「心」と「科学」のあわいに発生して、多くの人々の耳目を引いた明治期のオカルト現象から、日本の近代化の一側面を照らす怪異研究の古典を復刊。千里眼事件の再検討や大正期の催眠術の受容、「こっくりさん」の戦後を扱った論考を増補し、東雅夫氏による解説も所収する。

著者紹介

一柳 廣孝 (イチヤナギ ヒロタカ)  
1959年、和歌山県生まれ。横浜国立大学教育学部教授。専攻は日本近現代文学・文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)