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農の原理の史的研究 「農学栄えて農業亡ぶ」再考

叢書パルマコン 03

出版社名 創元社
出版年月 2021年1月
ISBNコード 978-4-422-20295-2
4-422-20295-2
税込価格 3,850円
頁数・縦 357P 21cm

商品内容

要旨

工学に従属しない“農学”は、果たして存在可能なのか?ロマン的農本主義を乗り越える、新たな“農学原論”の試み。

目次

序章 科学はなぜ農業の死を夢見るのか
第1章 夢追い人の農学―チャヤーノフと横井時敬の理想郷
第2章 八方破れの農学―横井時敬の実学主義
第3章 大和民族の農学―橋本傳左衛門の理論と実践
第4章 転向者の農学―杉野忠夫の満洲と「農業拓殖学」
第5章 「血と土」の法学―川島武宜のナチス経験
第6章 反骨の実学―吉岡金市による諸科学の統一
終章 農学思想の瓦礫のなかで

著者紹介

藤原 辰史 (フジハラ タツシ)  
1976年北海道旭川市生まれ、島根県奥出雲町出身。2002年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程中途退学。博士(人間・環境学)。東京大学大学院農学生命科学研究科講師などを経て、2013年より京都大学人文科学研究所准教授。専門は農業史・環境史。著書に、『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房、2005年、第1回日本ドイツ学会奨励賞)、『カブラの冬』(人文書院、2011年)、『ナチスのキッチン』(水声社、2012年/決定版共和国、2016年、第1回河合隼雄学芸賞、上記三作を主な対象として第15回日本学術振興会賞)、『給食の歴史』(岩波新書、2018年、第10回辻静雄食文化賞)、『分解の哲学』(青土社、2019年、第41回サントリー学芸賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)