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首都直下地震と南海トラフ

MdN新書 016

出版社名 エムディエヌコーポレーション
出版年月 2021年2月
ISBNコード 978-4-295-20102-1
4-295-20102-2
税込価格 980円
頁数・縦 311P 18cm

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要旨

2021年は、東日本大震災から10年という節目の年にあたる。この10年の間にも、日本では大小さまざまな地震が発生し、各地で被害をもたらしてきた。そして近い将来、首都直下地震や南海トラフ地震、富士山噴火などの発生が予測されている。これは3.11を機に日本列島が「活動期」に入ったからだという。本書では、最新の地球科学の知見をもとに、現在、発生が予測されている巨大地震や火山噴火などが発生するメカニズムを解説するとともに、それらのリスクを正しく受け止めるための「長尺の目」といった、ものの見方をアドバイスしている。2011年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、日本列島では1000年ぶりの「動く大地の時代」が始まり、プレート上のこれまでなかった場所に「ひずみ」が生じている。そのため、日本中のどこにいても災害に見舞われる危険性があることをしっかりと認識し、それを前提に思考し、行動する必要があるのだという。著者は京都大学大学院人間・環境学研究科教授で、火山学、地球科学、科学コミュニケーションを専門とする。火山研究のほか、科学をわかりやすく伝える「科学の伝道師」として多数の著書がある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2021年3月26日]

商品内容

要旨

首都直下地震は「3・11」以降に内陸で起きる最大の地震災害です。そして活火山である富士山は、噴火の「スタンバイ状態」にあります。さらに地震と津波が襲ってくる南海トラフ巨大地震は、富士山の噴火とも密接な関係にあります。地震と噴火の「活動期」に入った日本列島では、災害を正しく恐れる知識が必須です。落ち着いて自力で行動すれば、被害を最小限にできます。近未来の危機の全貌と生き延び方を、地球科学の第一人者が熱く説く!

目次

序章 東日本大震災から一〇年、いつ来てもおかしくない大災害
第1章 地震の活動期に入った日本列島
第2章 首都直下地震という新しいリスク
第3章 M9レベルになる「西日本大震災」と南海トラフ
第4章 富士山噴火の可能性も高まった
第5章 なぜ世界で自然災害が増えているか―「環世界」の視座
第6章 「長尺の目」で世界を見る
第7章 科学にできること、自分にしかできないこと
第8章 地球や自然とどうつきあうか
終章 私たちはどう生きるべきか

著者紹介

鎌田 浩毅 (カマタ ヒロキ)  
1955年東京生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)を経て、97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士。専門は火山学、地球科学、科学コミュニケーション。京大の講義「地球科学入門」は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価。火山研究のほか、科学をわかりやすく伝える「科学の伝道師」。96年に日本地質学会論文賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)