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「利他」とは何か

集英社新書 1058

出版社名 集英社
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-08-721158-0
4-08-721158-4
税込価格 1,034円
頁数・縦 220P 18cm

商品内容

要旨

コロナ禍によって世界が危機に直面するなか、いかに他者と関わるのかが問題になっている。そこで浮上するのが「利他」というキーワードだ。他者のために生きるという側面なしに、この危機は解決しないからだ。しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのか。この問題に、日本の論壇を牽引する執筆陣が根源的に迫る。まさに時代が求める論考集。

目次

第1章 「うつわ」的利他―ケアの現場から(利他ぎらいが考える利他
利他は自分のためになる?―合理的利他主義 ほか)
第2章 利他はどこからやってくるのか(「小僧の神様」と利他
「変に淋しい、いやな気持」 ほか)
第3章 美と奉仕と利他(「利他」の原義―「利」とはなにか
「利他」の原義―「他」とはなにか ほか)
第4章 中動態から考える利他―責任と帰責性(いま改めてポストモダンであること
中動態は何を表しているか ほか)
第5章 作家、作品に先行する、小説の歴史(偶然の出会い
三十年後の驚き ほか)

出版社・メーカーコメント

【コロナ時代。他者と共に生きる術とは?】コロナ禍によって世界が危機に直面するなか、いかに他者と関わるのかが問題になっている。そこで浮上するのが「利他」というキーワードだ。他者のために生きるという側面なしに、この危機は解決しないからだ。しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのか。この問題に日本の論壇を牽引する執筆陣が根源的に迫る。まさに時代が求める論考集。

著者紹介

伊藤 亜紗 (イトウ アサ)  
美学者。『記憶する体』を中心とした業績でサントリー学芸賞受賞
中島 岳志 (ナカジマ タケシ)  
政治学者。『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞受賞
若松 英輔 (ワカマツ エイスケ)  
批評家、随筆家。『小林秀雄 美しい花』で蓮如賞受賞
國分 功一郎 (コクブン コウイチロウ)  
哲学者。『中動態の世界』で小林秀雄賞受賞
磯崎 憲一郎 (イソザキ ケンイチロウ)  
小説家。『終の住処』で芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)