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どうしても頑張れない人たち ケーキの切れない非行少年たち 2

新潮新書 903

出版社名 新潮社
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-10-610903-4
4-10-610903-4
税込価格 836円
頁数・縦 186P 18cm

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要旨

私たちの社会では、とかく「頑張ること」が評価されるのではないか。「頑張れば報われる」と叱咤激励され、自分でもそう信じて仕事や勉学に励む人は少なくない。しかし、「頑張ろうと思っても頑張れない」「頑張ろうと思えない」人たちも、一定数いる。彼らはどうすれば頑張れるようになるのだろうか。大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書)の著者による、同書の続編でもある本書では、著者が支援に関わってきた非行少年をはじめとする「頑張ることができない人たち」がなぜ頑張れないのかを分析、彼らを正しく支援する心構えと方法を探る。頑張れない原因としては、認知機能の弱さや、心理学者アブラハム・マズローが提唱した欲求の5段階説にある生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求/所属と愛の欲求、承認の欲求の4つのいずれか、あるいは複数が満たされていないことなどが考えられるという。著者は立命館大学産業社会学部教授。京都大学工学部を卒業し建設コンサルタント会社に勤務後、神戸大学医学部を卒業し児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務、2016年より現職。医学博士、臨床心理士。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2021年6月1日]

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • これから身近な人の伴走者になりたい人へ

    「支援の真の伴走者」には物足りない一冊。しかし「支援」という迷宮は奥深い…そんなこれから身近な人の伴走者になりたい人にお勧めします。具体的なToDoのわかる一冊です。(ひ)

    (2021年6月11日)

商品内容

要旨

「頑張る人を応援します」。世間ではそんなメッセージがよく流されるが、実は「どうしても頑張れない人たち」が一定数存在していることは、あまり知られていない。彼らはサボっているわけではない。頑張り方がわからず、苦しんでいるのだ。大ベストセラー『ケーキの切れない非行少年たち』に続き、困っている人たちを適切な支援につなげるための知識とメソッドを、児童精神科医が説く。

目次

第1章 「頑張ったら支援する」の恐ろしさ
第2章 「頑張らなくていい」は本当か?
第3章 頑張ってもできない人たち
第4章 やる気を奪う言葉と間違った方法
第5章 それでも認められたい
第6章 支援者は何をどうすればいいのか
第7章 支援する人を支援せよ
第8章 “笑顔”と“ホスピタリティ”

著者紹介

宮口 幸治 (ミヤグチ コウジ)  
立命館大学産業社会学部教授。医学博士、精神科医、臨床心理士。精神科病院、医療少年院での勤務を経て2016年より現職。著書に『ケーキの切れない非行少年たち』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)