• 本

民主化に挑んだ台湾 台湾性・日本性・中国性の競合と共生

大阪大学台湾研究プロジェクト叢書 2

出版社名 風媒社
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-8331-0589-7
4-8331-0589-6
税込価格 3,300円
頁数・縦 310P 22cm

商品内容

要旨

競合と共生の新たな社会へ―。抑圧された「虚構」の世界から脱けだし、競いあい、ぶつかりあい、対立する、自由で多元的な文化状況が生み出した、民主化台湾の価値観とは。

目次

序論 台湾の民主化運動―虚構との闘い
第1部 民主化への道のり(台湾民主改革過程の再検証と解決が待たれる歴史問題
台北高等学校と台湾の民主化―辜振甫の姿をとおして
台湾民主化と本土化の合流と共生)
第2部 民主化の前夜(流用と統合―戦後台湾における台湾研究の展開
一九四〇年代〜一九六〇年代の台湾漫画―政治、イデオロギー、文化の場の競合
東アジアの初期ロック受容と「伝統」の創造―『〓嶺街少年殺人事件』の音楽から
不在のエクリチュールと歴史への臨場―楊牧「ある人が私に公理と正義について聞いた」を読む)
第3部 民主化が生み出した「台湾」(台湾民主化のもとでの学術研究―新清史を例として
台南の郷土研究における戦前と戦後―日本統治期から国民党統治期、さらに民主化・本土化の時代へ
台湾華語の現在と行方―台湾人アイデンティティの一要素としての可能性を探る)

著者紹介

林 初梅 (リン ショバイ)  
大阪大学大学院言語文化研究科准教授。専門は言語社会学、アイデンティティ研究、近現代台湾研究
黄 英哲 (コウ エイテツ)  
愛知大学現代中国学部・大学院中国研究科教授。専門は台湾近現代史、台湾文学、中国現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)