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だるまちゃんの思い出遊びの四季 ふるさとの伝承遊戯考

文春文庫 か72−2

出版社名 文藝春秋
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-16-791696-1
4-16-791696-7
税込価格 825円
頁数・縦 279P 16cm

商品内容

要旨

幼いころ駆け回った、故郷福井の野山。蕗の薹を見つけて春の訪れを知り、夏になれば笹の枝を手折ってホタルがり。鬼ごっこや影ふみは自分たちでルールを変えてスリル満点!飽きずにくり返し遊んだ。自身の子ども時代の「遊びの記憶」をたどった名エッセイ。文庫版には貴重なカット満載のカラーページを増補。

目次

ささ舟さらさら―春の遊び(草のうた花のしらべ
練兵場のタンポポ ほか)
ほたるの唄―夏の遊び(夏草原の大立まわり
河原の魚とり ほか)
風とねこじゃらし―秋の遊び(緋いろ妖しきひがん花
誰そかけし草のわな ほか)
つららと霜やけ―冬の遊び(たそがれの祈りと願い
ガラス玉のおはじき ほか)

出版社・メーカーコメント

〈第23回日本エッセイスト・クラブ賞〉〈第15回久留島武彦文化賞〉受賞。生誕92周年に記念復刊した名エッセイの文庫化。1926年に福井県の小さな町で生まれ8歳まで過ごした。自然豊かな地でのびのびと自由に遊んだ経験をもとに、ごく平凡な子供の遊びを綴った本。とはいえ、ただ昔を懐かしむものではなく、子供自身が何を考え、どう感じ、様々な思考と準備を経て、生活や人間関係の悩みや葛藤も抱えながら「遊んでいた」のか――。大人の目ではなく、子供の心になって遊びを見つめてきたエッセイ集。目次より抜粋「ささ舟さらさらー春の遊び」 花占い/ぺんぺん草/すもうごっこ/指きりげんまん/陣とり/なわとび/てんと虫とばし…「ほたるの唄ー夏の遊び」 河原の魚とり/ホタルがり/七夕の提灯/鬼ごっこ天国/じゃんけんうた…「風とねこじゃらし―秋の遊び」 ゴムひもとび/じゃんけんグリコ/あやしきカゲふみ/兵隊ごっこ戦争ごっこ…「つららと霜やけー冬の遊び」 ガラス玉のおはじき/あやとり糸とり/タコタコあがれ/雪あそび/窓辺のゆげ絵あそび…本人による「あとがき」「新あとがき」付き。※文庫版には、「月刊文藝春秋・巻頭随筆エッセイ」(2014.7月号)を追加。また巻頭に〈子供の季節の遊び〉を描いた貴重なカット絵を中心とした16pのカラーページを挿入。※文庫解説・辻惟雄(美術史家)

著者紹介

かこ さとし (カコ サトシ)  
絵本作家、児童文化研究者。1926年現在の福井県越前市に生まれる。東京大学工学部応用化学科卒。工学博士。技術士(化学)。大学卒業後は民間企業の研究所に勤務しながら、セツルメント活動に従事。子ども会で紙芝居や幻灯などの作品を作り、1959年『だむのおじさんたち』で絵本作家の道へ。1975年に『遊びの四季』で久留島武彦文化賞、日本エッセイスト・クラブ賞受賞。2008年菊池寛賞、2009年日本化学会より特別功労賞、2017年巖谷小波文芸賞受賞。2013年福井県越前市に「かこさとし ふるさと絵本館『〓(らく)』」が開館した。2018年5月2日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)