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土偶を読む 130年間解かれなかった縄文神話の謎

出版社名 晶文社
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-7949-7261-3
4-7949-7261-X
税込価格 1,870円
頁数・縦 347P 図版9枚 20cm

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要旨

今から16500年前から2350年前までの縄文時代における人々の生活や文化については、考古学研究の発展により解明が進んだものの、いまだに多くの謎が残されている。とくに縄文文化の象徴の一つである「土偶」については、何をかたどったものなのか、様々な説があるものの確証を得られていないのが現状だ。古代の謎への「新発見」が注目されベストセラーとなった本書では、現代までに全国で2万点近くが発見されている縄文時代の土偶について、人類学、考古学などの実証研究により、その正体を明らかにする。著者の仮説では、土偶は「植物」をモチーフとして作られており、縄文人たちの生命を育む主要な食用植物の精霊を祀る呪術的儀礼に用いられたものだという。たとえば、土偶の代表格であり、ゴーグルをつけたような大きな眼が特徴的な「遮光器土偶」は、サトイモをかたどったものと説明されている。著者は独立研究者として活動する人類学者で、東京大学で宗教学を学んだ後、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期退学(2019年)。専門は宗教人類学。著書に『輪廻転生―<私>をつなぐ生まれ変わりの物語』(講談社現代新書)などがある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2021年6月18日]

商品内容

要旨

縄文時代に大量に造られた素焼きのフィギュア=「土偶」。謎めいたその姿をめぐって、土偶の研究は明治、大正、昭和、平成、令和と130年以上にわたって繰り広げられてきた。その「正体」については「妊娠女性説」や「地母神説」などがあるが、いずれも確証が得られておらず、縄文土偶はいまだに詳細不明の遺物となっている。本書では、土偶の形態を具体的に分析するイコノロジー研究の手法と、環境文化史・民族植物学を含む最新の考古研究の実証データを用いることで、ついに土偶の「真実」を明らかにする。

目次

第1章 土偶プロファイリング1 ハート形土偶
第2章 土偶プロファイリング2 合掌土偶・中空土偶
第3章 土偶プロファイリング3 椎塚土偶(山形土偶)
第4章 土偶プロファイリング4 みみずく土偶
第5章 土偶プロファイリング5 星形土偶
第6章 土偶プロファイリング6 縄文のビーナス(カモメライン土偶)
第7章 土偶プロファイリング7 結髪土偶
第8章 土偶プロファイリング8 刺突文土偶
第9章 土偶プロファイリング9 遮光器土偶
第10章 土偶の解読を終えて

著者紹介

竹倉 史人 (タケクラ フミト)  
人類学者。独立研究者として大学講師の他、講演や執筆活動などを行う。武蔵野美術大学映像学科を中退後、東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。2019年、東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻博士課程満期退学。人類の普遍的心性を探求すべく世界各地の神話や儀礼を渉猟する過程で、縄文土偶の研究に着手することになった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)