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消された信仰 「最後のかくれキリシタン」−長崎・生月島の人々

小学館文庫 ひ18−1

出版社名 小学館
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-09-407015-6
4-09-407015-X
税込価格 726円
頁数・縦 283P 15cm

商品内容

要旨

250年以上も続いたキリスト教弾圧のなかで信仰を守り続けた「かくれキリシタン」たち。その歴史に光を当てたのが、2018年に世界遺産となった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」だ。ところが、県が作ったPRパンフレットからは、「最後のかくれキリシタンの島」の存在がこっそり消されていた。その島の名は「生月島」―。島に残る信仰は、独特だ。音だけを頼りに伝承されてきた「オラショ」という祈りや、「ちょんまげ姿のヨハネ」の聖画。取材を進めるなかで、著者はこの信仰がカトリックの主流派からタブー視されてきたことを知る。一体、なぜ―。第24回小学館ノンフィクション大賞受賞作。

目次

序章 ちょんまげ姿の洗礼者ヨハネ
第1章 蔑ろにされた「聖地」
第2章 とても長い祈り
第3章 受け継がれる儀式
第4章 「かくれキリシタン」か「カクレキリシタン」か
第5章 壊し合いの歴史
第6章 「復活」を選ばなかった理由
第7章 バチカンからの視線
終章 信じ続ける意味は

出版社・メーカーコメント

7月の世界遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」。だが、長崎県の作成したパンフレットから、「ある島」の存在がこっそり消されていた。その背景にあるカトリック史の重大タブーとは――。

著者紹介

広野 真嗣 (ヒロノ シンジ)  
1975年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。神戸新聞記者を経て2002年に猪瀬直樹事務所にスタッフとして入所し、15年10月よりフリーランスとして独立。『消された信仰―「最後のかくれキリシタン」 長崎・生月島の人々』で第24回小学館ノンフィクション大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)