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新宿の逆襲

青春新書PLAY BOOKS P−1181

出版社名 青春出版社
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-413-21181-9
4-413-21181-2
税込価格 1,100円
頁数・縦 197P 18cm

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要旨

2000年以降、東京の都心部のあちらこちらで再開発事業が進められている。代表的なエリアは大手町・丸の内・有楽町、六本木・虎ノ門、渋谷などだ。しかし、東京には、ここ30年ほど再開発の動きがない「眠れる巨人」がいる。巨大都市「新宿」だ。今、その新宿が、いよいよ動き出そうとしている。本書では、新宿の歴史を振り返りつつ、現状の街の欠点を補い、さらなる発展をめざす「新宿グランドターミナル」構想を詳細に解説。都市政策専門家の立場から新宿のあるべき姿を提言している。1日360万人もの人々が往来する新宿がそのポテンシャルを発揮するには、複数の異なるエリアがモザイク状に混在しているが、エリア間の人の交流が少ないという欠点を解消しなければならない。2040年を目処に進められる再開発では、その問題意識をもって、画期的な街づくりが行われるようだ。著者は明治大学名誉教授。一級建築士。ODAのシンクタンク(財)国際開発センターなどを経て、富士総合研究所(現みずほ情報総研)主席研究員の後、現職。日本と東京のこれからについて語るために国内、海外で幅広く活動する他、東京の研究をライフワークとして30年以上にわたり継続している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2021年6月29日]

商品内容

要旨

開発から取り残された巨大都市がついに動き出した!駅の乗降客数は世界一!なのに文化がない、垢抜けない…都市政策の世界的権威が新宿の過去・現在、未来を徹底解説!

目次

第1章 再開発レースで周回遅れになった巨大都市・新宿(三井はついに新宿三井ビルを売り渡した
一年中、再開発事業が進められている東京 ほか)
第2章 「世界一の巨大ターミナル」はどうやって生まれたのか(明治時代に日本鉄道品川線の途中駅として誕生
開業当初は日本鉄道の貨物駅として栄える ほか)
第3章 新宿駅が大変身!「新宿グランドターミナル」構想(まとまりの悪い都大都市・新宿
新宿駅開発史のおさらい“東口編” ほか)
第4章 未来の新宿を支える周辺エリア開発(新宿西口のイメージを変えるプロジェクトが進行中
ヨドバシカメラ新宿西口本店、超高層ビル建て替え工事は見送り ほか)
第5章 新宿という街にこれから必要なもの(再開発レースで競い合う東京の各都市
渋谷にあって新宿にないもの ほか)

出版社・メーカーコメント

新宿という街に対して、あなたはどんなイメージを持っていますか? 駅はギネス世界一の乗降客数(約350万人/日)だけあって人は多いものの、渋谷や六本木のように文化の発信地でもなく、副都心の高層ビル街もすでに時代遅れ……。なんとなく、“垢抜けない街”というイメージをもっている人が多いかもしれません。しかし、この巨大都市がいま大きな変貌を遂げようとしています。まず、「新宿迷宮(ダンジョン)」と呼ばれる悪名高い新宿駅は、最新ターミナル駅に生まれ変わるべく鋭意工事中。それに合わせて、駅の東西には「超高層ツインタワービル」が出現する予定です。さらに、歌舞伎町には東急が主導する複合エンタメ施設が姿を現しつつあります。通過するだけの街から「人が集う街」へ。都市政策の世界的権威が、「開発から取り残されていた巨大都市」の過去、現在、未来を余すところなく解説します。

著者紹介

市川 宏雄 (イチカワ ヒロオ)  
明治大学名誉教授。東京の本郷に1947年に生まれ育つ。早稲田大学理工学部建築学科、同大学院修士課程、博士課程(都市計画)を経て、カナダ政府留学生として、カナダ都市計画の権威であるウォータールー大学大学院博士課程(都市地域計画)を修了(Ph.D.)。一級建築士でもある。ODAのシンクタンク(財)国際開発センターなどを経て、富士総合研究所(現、みずほ情報総研)主席研究員の後、現職。日本と東京のこれからについて語るために国内、海外で幅広く活動する他、東京の研究をライフワークとして30年以上にわたり継続している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)