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わが青春の台湾わが青春の香港

中公文庫 き15−18

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-12-207066-0
4-12-207066-X
税込価格 990円
頁数・縦 280P 16cm

商品内容

要旨

台湾人の父と日本人の母のもと、日本統治下の台湾に生まれ、東大に学び、戦後は帰郷して独立運動に参加するも、二・二八事件後香港へ亡命―。直木賞作家の波瀾に満ちた半生記(一九二四〜五四年)であると同時に、激動の東アジア史の貴重な証言ともなっている。デビュー作「密入国者の手記」を特別収録。

目次

わが青春の台湾(二人の母に育てられて
文学少年から政治青年へ
全学連の「種蒔く人」
台湾独立に傾く
さよなら、私の台湾)
わが青春の香港(編物に明け暮れた台湾のロレンス
青春の賭けに破れて商人となる
花嫁のいない結婚初夜
小説家を志して再び日本へ)
小説 密入国者の手記

出版社・メーカーコメント

台湾、日本、香港――戦中戦後の波瀾に満ちた半生を綴った回想記にして、現代東アジア史の貴重な証言。短篇「密入国者の手記」を特別収録。〈解説〉黒川 創

著者紹介

邱 永漢 (キュウ エイカン)  
1924(大正13)年、台湾の台南市に生まれる。東京帝国大学経済学部を卒業後、一時帰台し、台湾独立運動に関与。のち香港へ亡命し、対日貿易を手がける。54(昭和29)年から日本に定住、56年、「香港」で外国人として初めて直木賞を受賞し、作家生活に入る。80年日本に帰化。実業の才を生かし、株式投資、マネー関係の入門書の執筆や、ビル経営など多角経営を行い、「金もうけの神様」と呼ばれた。2012(平成24)年、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)