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チャイニーズ・タイプライター 漢字と技術の近代史

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-12-005437-2
4-12-005437-3
税込価格 4,950円
頁数・縦 390P 21cm

商品内容

要旨

中国語タイプライターの“不可能性”から繙かれる圧巻の言語技術文化史。漢字についての発想の転換や戦時中の日中関係、入力や予測変換といった現在につながる技術の起源まで、波瀾と苦渋に満ちた展開を鮮やかに辿る。

目次

序論 そこにアルファベットはない
第1章 近代とに不適合
第2章 中国語のパズル化
第3章 ラディカル・マシン
第4章 キーのないタイプライターをどう呼ぶか?
第5章 漢字圏の支配
第6章 QWERTYは死せり!QWERTY万歳!
第7章 タイピングの反乱
結論 中国語コンピューターの歴史と入力の時代へ

出版社・メーカーコメント

本書の主軸をなすのは、西洋のラテン・アルファベットを基にして作られた「近代」の象徴としてのタイプライターと、中国語との間にある距離感である。その隔たりゆえに中国語そのものに「問題」があるとみなされ、それを克服するための「パズル」が形作られることになる。常に西洋の「本物」のタイプライターを意識しつつ、この「パズル」を解こうとしていく人々の群像を描いていくなかで、漢字についての発想の転換や戦時中の日中関係、入力や予測変換といった現在につながる技術の起源に至るまで、さまざまな話題が展開されている。タイプライターというモノを起点としつつ、それの単なる発明史をはるかに超える射程を持った本であり、関心や専門を問わず広く読まれるべき一冊である。

著者紹介

マラニー,トーマス・S. (マラニー,トーマスS.)   Mullaney,Thomas S.
スタンフォード大学歴史学部教授。専攻は中国史。ジョン・ホプキンス大学で修士号、コロンビア大学で博士号を取得
比護 遙 (ヒゴ ハルカ)  
1996年、愛知県生まれ。日本学術振興会特別研究員(DC1)・京都大学大学院教育学研究科博士後期課程。専攻はメディア史。東京大学教養学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)