書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 2020年10月に菅義偉首相が「2050年にカーボンニュートラルを目指す」と表明したことが話題になった。カーボンニュートラルとは温室効果ガスの排出量プラス・マイナス・ゼロの状態を指し、2021年1月現在、124カ国と1地域が2050年までの実現にコミットしている。だが、経済成長との両立など課題は多い。本書では、カーボンニュートラルをIT革命に次ぐ巨大な世界潮流ととらえ、基本的な考え方や具体的な手法を解説したうえで、これに早期に対応する必要性を主張している。また、温室効果ガスを削減しながら経済成長を実現する「デカップリング論」は、個別企業や先進国によってその可能性が証明され始めていることを指摘。そして、この潮流に乗り遅れれば、長期的に企業や経済が大きなダメージを受けると警鐘を鳴らす。著者は戦略・金融コンサルタントで、株式会社ニューラルCEO。ニュースサイト「Sustainable Japan」編集長も務めており、『ESG思考』(講談社+α新書)などの著書がある。 |
商品内容
要旨 |
脱炭素社会の基礎知識。次のビジネスはこの知識が武器になる。カーボンニュートラルに世界の投資マネーが殺到!第一人者による決定版。 |
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目次 |
第1章 「カーボンニュートラル」って、つまり何? |
出版社・メーカーコメント
いまや環境問題は大きな経済問題として認識されるようになった。金融界も「カーボンニュートラル」を意識するようになり、株価や金融政策にまで影響を及ぼすようになった。この言葉が持つ「破壊力」を理解しなければ、まともな事業計画を立てることも、経済政策を議論することも、さらには良い就職先を選ぶことも、良い投資することも、これからはできなくなる。状況の展開が急すぎて、何が起きているかを飲み込めずにいる人が少なくないかもしれない。だが、菅政権が「2050年カーボンニュートラル」を不意に打ち出した背景には、世界規模での経済競争や地政学観点による事情があった。菅政権はそれを自ら打ち出したのではなく、日本経済を守るために打ち出さざるをえなかったのだ。わたしたちは今、とてつもなく大きな時代の転換点にいる。それに早く気づいた者だけが、これからの時代をリードしていくことができる。あなたはこの動きを追い風にできるか、それとも追い込まれてしまうのか?