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逃げるアタランタ 近世寓意錬金術変奏譜

出版社名 八坂書房
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-89694-285-9
4-89694-285-X
税込価格 4,950円
頁数・縦 496,11P 22cm

商品内容

要旨

神話や音楽を伴奏として錬金術の象徴体系を一望の下に収めた綺想あふれるエンブレム集成。原本の図像・詩・楽譜・叙述を完全収録してその構成を再現。デ・ヨングによる定評ある註解や参考図版等も併録し、薔薇十字運動への関与も取り沙汰される17世紀の鬼才マイアーの、謎に満ちた50の寓意を解読する。

目次

風はこれをその胎の中に運ぶ。
土がその養母である。
布を洗う婦女のもとへ行き、彼女のようになしたまえ。
兄と妹を娶わせ愛の霊薬を飲ませたまえ。
婦女の胸に蟾蜍を据えよ。それに乳を与えるため。…
あなたの黄金を耕された白土に播きたまえ。
小鳥は巣から翔けあがり、ふたたび巣に戻る。
卵を取り、火の剣で打て。
樹木と老人を露に濡れた館に閉じ込めると…
火から火へ、メルクリウスからメルクリウスへ…〔ほか〕

著者紹介

マイアー,ミカエル (マイアー,ミカエル)   Maier,Michael
1568‐1622。ドイツの医師、詩人。北ドイツのレンツブルク生まれ。皇帝ルドルフ2世に親しく仕えたほか、ヘッセン方伯モーリッツらプロテスタント系諸侯の宮廷にも出入りし、薔薇十字運動への関与も取り沙汰される謎の多い人物。1610年代の三十年戦争勃発前夜から、錬金術関連の著作を立て続けに刊行した
大橋 喜之 (オオハシ ヨシユキ)  
1955年岐阜生まれ。1989年以降ローマ在。錬金術書を読むBlog「ヘルモゲネスを探して」更新中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)