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貧民の帝都

河出文庫 し13−13

出版社名 河出書房新社
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-309-41818-6
4-309-41818-X
税込価格 891円
頁数・縦 240P 15cm

商品内容

要旨

帝都の恥隠しか、福祉の柱か。維新直後・無政府状態の江戸市中は、こじきの都と化した。旧幕以来の弾左衛門、車善七配下の賎民組織も窮民救済に組み込まれた。身寄りのない子どもから老人たちの悲惨な実態を追い、資本主義の父・渋沢栄一がいかに貧民救済事業に尽力したか、今に続く苛酷な近代化政策の裏面史を描く。

目次

はじめに―大都市の宿命に抗して
序章 山手線の男
第1章 混乱と衰微の首都
第2章 困窮民を救え
第3章 さまよう養育院
第4章 帝都の最底辺
第5章 近現代の暗黒行政
最終章 小雨にふるえる路上生活者

出版社・メーカーコメント

明治維新の変革の中も、市中に溢れる貧民を前に、政府はなす術もなかった。首都東京は一大暗黒スラム街でもあった。そこに、渋沢栄一が中心になり、東京養育院が創設される。貧民たちと養育院のその後は…