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ベトナム:ドイモイと権力

出版社名 めこん
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-8396-0324-3
4-8396-0324-3
税込価格 5,500円
頁数・縦 599P 22cm

商品内容

要旨

ホー・チ・ミン主席は、独立宣言の直後に、「たとえ国家が独立しても、民が幸福で自由でなければ、独立にも何ら意味はない」と記している。ホー・チ・ミンの視野の広さを否定することはできない。主席がこの声明を出した時には、人類はまだインターネットを持たず、世界はまだグローバル化の時代を迎えていなかった。多くの国の人々にとって、民族独立は限りなく神聖なものだった。そのホー・チ・ミン主席が設立し、指導したベトナム共産党の政策形成の基盤が、イデオロギーではなく人民の自由と幸福だったならば、人々はプロレタリア独裁も、土地改革も、資本家階級の改造も、『ニャンヴァン・ザイファム』への弾圧も経験することはなく、民族や家族の中の無数の衝突を見ることもなかっただろう。

目次

第1部 グエン・ヴァン・リンの足跡(束縛からの解放
多元化を求めて
リンとキェットの隔たり
ヴォー・グエン・ザップ将軍)
第2部 3人の指導者(市場経済
三権分立を認めず
三人分権
第8回党大会
レ・カー・フィオウと3人の顧問
社会主義志向
次世代の指導部
戦闘と交渉)

著者紹介

ドゥック,フイ (ドゥック,フイ)   D´uc,Huy
1962年ベトナム中北部のハーティン省に生まれる。本名はTruong Huy San。1979年3月ベトナム人民軍入退。1980〜1983年化学防護士官学校で学ぶ。1984〜1988年、軍の専門家としてカンボジアで勤務。1988〜2009年『トゥイチェー(若者)』『タインニェン(青年)』『サイゴン経済時報』『サイゴン・マーケットリサーチ』各紙の記者を務める。2005〜2006年ハンフリー奨学金を受けメリーランド大学で政策分析を研究。2012〜2013年ニーマン奨学金を受けハーバード大学で政策分析研究。2013年に帰国後はホーチミン市でフリーランスのジャーナリストとして活動。主にFacebookを通じて情報発信を続けている
中野 亜里 (ナカノ アリ)  
1960年滋賀県大津市に生まれる。慶応義塾大学法学研究科博士課程満期退学。博士(法学)。2010年より大東文化大学国際関係学部教授。ベトナムの近・現代の政治・外交史、近年の民主化をめぐる諸問題を研究。慶應義塾外国語学校、早稲田大学等でベトナム語クラスを担当。民主化を望む在日ベトナム人コミュニティとの親交を重ね、ベトナム知識人や宗教者、少数民族やメディア関係者等、社会的公平を求める人々の現状を調査、研究する。同時に、ミャンマー等における民主化運動・人権状況にも精通する。2021年1月9日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)