戦争体験 一九七〇年への遺書
ちくま学芸文庫 ヤ26−2
出版社名 | 筑摩書房 |
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出版年月 | 2021年6月 |
ISBNコード |
978-4-480-51056-3
(4-480-51056-7) |
税込価格 | 1,320円 |
頁数・縦 | 297P 15cm |
商品内容
要旨 |
戦争体験の伝承ということ、これについては、ほとんど絶望的である―。少年期を日中戦争の戦時下に過ごし、大学在学中に徴兵され、ソ連軍の捕虜となり復員。異常で圧倒的であり、自らの現在を決定づけた戦争体験とその伝承の難しさについて、戦中派である著者が切々と書き綴る。戦後多くの知識人が、体験を思想化・体系化して後世に伝え、反戦・平和を訴える義務と責任を説くなかで、著者はその「語りがたさ」に固執しつづけた。屈辱や憤り、自責、虚しさ、喪失、死への誘惑…。時に感傷的で非生産的と批判されながらも、断片的で矛盾に満ちた自らの戦争体験に留まり、二十年をかけてその「無念」を問うた書。 |
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目次 |
序章 なぜ戦争体験に固執するか |
出版社・メーカーコメント
わかりやすい伝承は何を忘却するか。戦後における戦争体験の一般化を忌避し、矛盾に満ちた自らの体験の「語りがたさ」を直視する。福間良明