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なぜ、インテリジェンスは必要なのか

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-7664-2752-3
4-7664-2752-1
税込価格 2,970円
頁数・縦 370P 20cm

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要旨

日本が他の先進国に後れをとっているとしばしば指摘されるものの一つに「インテリジェンス」がある。一般に、国の安全保障に資する情報を指す言葉として認識されるが、その定義は、学術的にも実務的にも定まっているわけではないという。ではわれわれは、インテリジェンスをどう理解すればいいのだろうか。本書では、インテリジェンスを「国家安全保障に関する政策決定を支援する政府内のシステム」等と位置付け、インテリジェンスと、インテリジェンスに関する学術理論を俯瞰的に解説。そもそもインテリジェンスとは何か、どのように機能しているのか、日米をはじめとする各国・地域のインテリジェンスの実態、インテリジェンスの課題などを網羅することで、インテリジェンスに関する実務と理論の全体像を浮かび上がらせている。インテリジェンス部門はあくまで政策判断のために客観的な情報を提供する役目を担い、政策立案・判断に関与してはならないのだという。著者は明治大学公共政策大学院(専門職大学院)ガバナンス研究科 特任教授。インテリジェンス、テロリズム、社会安全政策等を専門とする。在米国日本国大使館参事官、警察庁国際組織犯罪対策官などを経て、2016年3月からは内閣情報調査室の内閣情報分析官(国際テロ担当)としてテロ情勢分析に従事した。2019年4月より現職。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2021年7月28日]

商品内容

要旨

インテリジェンスの全てを語る。インテリジェンスに理論はあるのか?実態はどうなっているのか?なぜ我々はインテリジェンスを知る必要があるのか?外交、安全保障等の問題を的確に把握するためのリテラシー。

目次

なぜインテリジェンスを知る必要があるのか
インテリジェンスとは何か―定義はない!?
インテリジェンス理論に体系はあるのか
インテリジェンスの定義、機能に関連する様々な問題
インテリジェンス・プロセス
インテリジェンス・コミュニティ(1)―意義・日本の組織
インテリジェンス・コミュニティ(2)―米国の組織
インフォメーションの収集
インフォメーションの分析
カウンターインテリジェンス―その他のインテリジェンス機能1
秘密工作活動―その他のインテリジェンス機能2
インテリジェンス・コミュニティに対する民主的統制
インテリジェンスの課題―伝統的な課題から新たな課題へ

出版社・メーカーコメント

安全保障をはじめとする重要政策を判断するうえで必要となる「インテリジェンス」。ビジネスをはじめ、広い分野でも応用可能なこのスキルとプロセスを解説する。全体像の把握のしやすさにポイントを置き、実際の事例を交えつつ理論を体系的に説明する。

著者紹介

小林 良樹 (コバヤシ ヨシキ)  
明治大学公共政策大学院(専門職大学院)ガバナンス研究科特任教授。早稲田大学博士(学術)、ジョージワシントン大学修士(MIPP)。香港大学修士(MIPA)。トロント大学修士(MBA)。1964年東京都生まれ。1987年、東京大学法学部卒業後に警察庁入庁。警察庁警備局外事第一課課長補佐、在香港日本国総領事館領事、在米国日本国大使館参事官、警察庁国際組織犯罪対策官、慶應義塾大学総合政策学部教授、高知県警本部長等を歴任。2016年3月からは内閣情報調査室の内閣情報分析官(国際テロ担当)として、テロ情勢分析に従事。2019年3月、内閣官房審議官(内閣情報調査室・内閣情報分析官)を最後に退官。同年4月より現職。専門はインテリジェンス、テロリズム、社会安全政策等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)