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高地文明 「もう一つの四大文明」の発見

中公新書 2647

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-12-102647-7
4-12-102647-0
税込価格 1,155円
頁数・縦 323P 18cm

商品内容

要旨

「四大文明」は、ナイルや黄河などの大河のほとりで生まれたとされる。しかし、これら以外にも、独自の文明が開花し、現代の私たちに大きな影響を与えた地がある。それが熱帯高地だ。本書はアンデス、メキシコ、チベット、エチオピアの熱帯高地に生まれ、発展してきた四つの古代文明を紹介。驚くほど精巧な建築物から、環境に根ざした独特な栽培技術や家畜飼育の方法、特色ある宗教まで、知られざる文明の全貌を解き明かす。

目次

第1章 歴史教科書の記述は正しいか
第2章 「高地文明」の発見にむけて
第3章 「それは雑草から始まった」―メキシコ中央高原に栄えた石器文明
第4章 ジャガイモが生んだアンデス高地の文明―ティティカカ湖畔にて
第5章 高地文明としてのインカ帝国―天空の帝国が生んだ文明
第6章 チベットの高地文明―チンコーとヤクとチベット仏教
第7章 もうひとつの例―エチオピア高地の文明
終章 「大河文明」説の見直しに迫る

出版社・メーカーコメント

「四大文明」は、ナイルや黄河などの大河のほとりで生まれたとされるが、はたしてこれは正しいか。これら以外にも、独自の文明が開花し、現代の私たちにも大きな影響を与えた地域があるのではないか。それが熱帯高地だ。本書はアンデス、メキシコ、チベット、エチオピアの熱帯高地に生まれ、発展してきた4つの古代文明を紹介する。驚くほど精巧な建築物、特異な環境に根ざした独特な栽培技術や家畜飼育の方法等、知られざる文明の全貌とは?

著者紹介

山本 紀夫 (ヤマモト ノリオ)  
1943年、大阪府生まれ。70年、京都大学農学部農林生物学科卒業、76年、京都大学大学院博士課程修了。国立民族学博物館助手、助教授、教授を経て、国立民族学博物館名誉教授。84〜87年、国際ポテトセンター客員研究員。専攻・民族植物学、環境人類学。農学博士(京都大学)、学術博士(東京大学)。第19回大同生命地域研究奨励賞、第8回秩父宮記念山岳賞、第8回今西錦司賞、第29回松下幸之助花の万博記念賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)