• 本

遅咲きの男

出版社名 中央公論新社
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-12-005444-0
4-12-005444-6
税込価格 4,400円
頁数・縦 491P 20cm

商品内容

要旨

携帯が何十台もわたしを狙うなか、やむなく立ち上がって、みんなに手を振ってみせた。誰かが言うのが聞こえた。「見ろ。気取っておるわい―」農民はネットの世界を跋扈し、作家はノーベル賞受賞の狂騒に巻き込まれる―。“世界一美しく、世界一醜悪な故郷”高密県から放たれる人間悲喜劇12篇。ノーベル文学賞受賞後初の短篇集。

出版社・メーカーコメント

2012年のノーベル賞受賞後、最新作。2011年から2020年までに書かれた短篇12篇収録左鎌/遅咲きの男/偏屈者/消えた財布/モーゼを待ちつつ/詩人キンシプー/従弟寧賽葉/地主の目つき/大浴場・赤ベッド/天下太平/明眸皓歯/松明と口笛

著者紹介

莫 言 (モオ イェン)  
1955年、山東省高密県に農民の子として生まれる。幼くして文革に遭い、小学校を中退。兄の教科書や旧小説で文学に目覚める。76年に人民解放軍に入隊。85年に『透明な赤蕪』でデビュー。翌86年、『赤い高梁』で、倫理を超える農民の生命力を描いて絶賛される。2012年、ノーベル文学賞受賞
吉田 富夫 (ヨシダ トミオ)  
1935年広島県生まれ。63年京都大学大学院修了。佛教大学名誉教授。中国現代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)