• 本

象の皮膚

出版社名 新潮社
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-10-354111-0
4-10-354111-3
税込価格 1,650円
頁数・縦 140P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 五十嵐凜、非正規書店員6年目。アトピーの痒みにも変な客にも負けず、今日も私は心を自動販売機にして働く。そこに起こった東日本大震災。本を求める人々。彼女はそのとき、人間の本性を目撃する。痒みに支配された女性書店員の生きづらい日常を圧倒的リアリティで描いた、第34回三島由紀夫賞候補作です。

    (2021年8月13日)

商品内容

要旨

五十嵐凛、書店員6年目。アトピーの痒みにもやっかいな客にも負けず、今日も私は心を自動販売機にして働く。皮膚が自分自身だった。肌を見られたくない、でもこの苦しみを知ってもらうことは、自分を知ってもらうことだった。非正規雇用、学校のいじめ、カスタマーハラスメント、そして東日本大震災…。痒みに支配された女性書店員の生きづらい日常を圧倒的リアリティで描いた。第34回三島由紀夫賞候補作。

著者紹介

佐藤 厚志 (サトウ アツシ)  
1982年2月9日宮城県仙台市生まれ。東北学院大学文学部英文学科卒業。ジュンク堂書店仙台TR店勤務。2017年第四十九回新潮新人賞を「蛇沼」で受賞。2020年第三回仙台短編文学賞大賞を「境界の円居」で受賞。2021年「象の皮膚」が第三十四回三島由紀夫賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)