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完本アイヌの碑

朝日文庫 か11−2

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2021年7月
ISBNコード 978-4-02-262052-1
4-02-262052-8
税込価格 1,100円
頁数・縦 436P 15cm

商品内容

要旨

「文字を持たなかったアイヌ民族の一人の男が日本語で書いたアイヌの碑といえる」。北海道二風谷を背景に、一族が背負った過酷な歴史から豊かな文化までを静かな筆致で記した名著。初文庫化となる『イヨマンテの花矢 続・アイヌの碑』も収録。

目次

アイヌの碑(わが二風谷
コタンの四季
和人の奴隷だった祖父
強制移住の果て
長期欠席児童 ほか)
イヨマンテの花矢―続・アイヌの碑(イヨマンテの花矢
二風谷小学校を残す
木彫りとの出会い
民具とともに五十年
ユカラとウウェペケレ ほか)

出版社・メーカーコメント

アイヌ民族の愛すべき文化と、二風谷を舞台に著者の一族が経験した過酷な歴史……散逸するアイヌの民具蒐集に奔走し、また生涯アイヌの文化伝承に尽くした著者による半自伝的エッセイ。未文庫化の『イヨマンテの花矢 続・アイヌの碑』も収録した待望の復刻。

著者紹介

萱野 茂 (カヤノ シゲル)  
1926年北海道沙流郡平取町二風谷生まれ。様々な職業に就きながらアイヌの民具、民話を収集し、72年に二風谷アイヌ文化資料館(現・萱野茂二風谷アイヌ資料館)を開設。その後もアイヌ民俗の文化伝承に努める。75年にアイヌ民話をまとめた『ウエペケレ集大成』で菊池寛賞。その後78年に北海道文化奨励賞、89年に吉川英治文化賞、93年に北海道文化賞、また98年には『萱野茂のアイヌ神話集成』で毎日出版文化賞を受賞。2006年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)