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ハンス・ヨナス未来への責任 やがて来たる子どもたちのための倫理学

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2021年7月
ISBNコード 978-4-7664-2755-4
4-7664-2755-6
税込価格 2,970円
頁数・縦 274P 20cm

商品内容

要旨

テクノロジーは、遠い未来にまで影響を及ぼす。したがって私たちは、まだ生まれていない未来世代に対し、責任を負わなければならない。直感的にはそう思える。しかし、存在していない者とは合意形成ができず、またそこに人権を認めることもできない。ここに、ハンス・ヨナスの提唱した、まったく新しい未来倫理学の考え方が呼び出される。ユダヤ人として二〇世紀を生き、自ら戦場に立った彼は、なぜ「未来への責任」を見出し、そしてどのような思索を重ねたのか。気鋭の若手による、ヨナス研究の新たな地平。

目次

第1章 人間と想像力―哲学的人間学1
第2章 歴史をめぐる問い―哲学的人間学2
第3章 死の存在論とニヒリズム―哲学的生命論1
第4章 テクノロジーの脅威―技術論
第5章 生命とは何か―哲学的生命論2
第6章 傷つきやすさへの責任―未来倫理学1
第7章 未来世代への責任―未来倫理学2
第8章 アウシュヴィッツ以降の神―神学
おわりに―やがて来たる子どもたちのために

出版社・メーカーコメント

20世紀にユダヤ人として生きたハンス・ヨナス。母をアウシュヴィッツで喪い、自ら戦場に立った哲学者は、私たち現在世代の私的利害を超えて、「未来への責任」を果たしていくことを問いかけた。環境破壊により取り返しがつかなくなる前に読んでおきたい、必読の一冊!

著者紹介

戸谷 洋志 (トヤ ヒロシ)  
1988年生まれ。哲学専攻。関西外国語大学・准教授。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。第31回暁烏敏賞(2015年)、第41回エネルギーフォーラム賞優秀賞(2021年)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)