• 本

阿蘭陀通詞

講談社学術文庫 2675

出版社名 講談社
出版年月 2021年7月
ISBNコード 978-4-06-522681-0
4-06-522681-3
税込価格 1,518円
頁数・縦 413P 15cm

商品内容

要旨

徳川幕府は交流をもった唯一の西洋国オランダに、日本語の習得を許さなかった。意思疎通を一手に担った長崎の「通詞」たちは、オランダ語習得に励み、通訳のみならず貿易実務の諸事をこなし、商館長(カピタン)らの面倒をみるなど、八面六臂の活躍を果たした。「鎖国」下で異文化交流を支えた才人たちの苦闘を、第一人者が膨大な資料を博捜し描きだす。

目次

1 阿蘭陀通詞とオランダ語(実務が育てる語学
南蛮から紅毛へ、語学条件の大転換
阿蘭陀通詞の養成)
2 長崎の阿蘭陀通詞(通詞採用の任命と辞令
職階と役料
職務と加役
通詞会所と通詞部屋
異国船と通詞)
3 江戸の阿蘭陀通詞(江戸番通詞の参府御用
参府休年出府通詞の参府御用
天文台詰通詞の御用と私用
江戸からの出張通詞)
4 多才で多彩な阿蘭陀通詞たち(二十四名の通詞たち
二十四通詞に対する短評)

出版社・メーカーコメント

鎖国と呼ばれた時代に西洋世界との窓口となった長崎・出島の通訳官たちは、いかにして難解なオランダ語を学び、仕事を成し遂げたのか

著者紹介

片桐 一男 (カタギリ カズオ)  
1934年、新潟県に生まれる。法政大学大学院人文科学研究科日本史学専攻博士課程単位取得退学。青山学院大学名誉教授、公益財団法人東洋文庫研究員、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)