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禍いの大衆文化 天災・疫病・怪異

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2021年7月
ISBNコード 978-4-04-400564-1
4-04-400564-8
税込価格 2,750円
頁数・縦 338P 19cm

商品内容

要旨

「禍い」に襲われた人々は、様々な文学・絵画・芸能・信仰を生み出してきた。その多くは娯楽の側面も持ち、世相を反映しながら、時代や地域に根付いていく。過去・現在の民衆の心性を解き明かす、研究プロジェクトの第2弾!

目次

序 疫病と天災をめぐる大衆文化論の試み
第1章 疫病と怪異・妖怪―幕末江戸を中心に
第2章 疫病を遊ぶ―疱瘡神祭りと玩具
第3章 鯰絵と江戸の大衆文化
第4章 幕末コレラの恐怖と妄想
研究ノート 火事・戯文・人名―『仮名手本忠臣蔵』のパロディをめぐって
第5章 風の神送ろッ―説話を紡ぎ出すもう一つの世界
第6章 大蛇と法螺貝と天変地異
第7章 岡本綺堂と疫病―病歴と作品
第8章 近代、サイの目、疫病経験―明治期の衛生双六にみる日常と伝染病
第9章 変貌する災害モニュメント―災害をめぐる記憶の動態

出版社・メーカーコメント

人々が描き、 願ったこととは。託されたイメージと誕生に迫る。地震、火事、疫病など様々な集団的経験は、いかに表現されてきたか。そして、災厄はいかに文化の転換点となったのか。災害と大衆文化の交わりを10の視点で捉え、名もなき人びとによるイメージの誕生に迫る。

著者紹介

小松 和彦 (コマツ カズヒコ)  
1947年生まれ。国際日本文化研究センター名誉教授。専門は文化人類学、民俗学。2013年紫綬褒章受章、2016年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)