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重要証人 ウイグルの強制収容所を逃れて

出版社名 草思社
出版年月 2021年8月
ISBNコード 978-4-7942-2526-9
4-7942-2526-1
税込価格 2,200円
頁数・縦 348P 図版12P 19cm

商品内容

要旨

著者は新疆ウイグル自治区で生まれ育ったカザフ人女性。医師であり教師であり、二人の子供をもつ母親。日に日に住民に対する監視態勢が激化するなか、ある日突然、拘束されて再教育施設と呼ばれる強制収容所に連行される。そこで行われていたのはウイグルに生きる少数民族への想像を絶する弾圧だった。自分たちの言葉を禁じられ、伝統も文化も宗教も奪われて中国共産党への忠誠を誓わされる。繰り返される拷問、洗脳、レイプ。そしてその先に待ち受ける死。命がけで隣国カザフスタンに脱出した著者は、二〇一八年、法廷に立ってウイグルで現在進行中の恐るべき実態を証言した。その衝撃的な事実は各国の主要メディアによって次々と報道され世界中に激震が走った―。

目次

第1章 過去の亡霊
第2章 中国の侵攻と破壊―輝く未来と生活の安定を夢見て
第3章 口をテープでふさがれて
第4章 監獄よりも劣悪な環境―世界最大の監視国家
第5章 完全なる支配―尋問とレイプ
第6章 収容所―地獄を生き延びる
第7章 「収容所で死ぬくらいなら、命がけで逃げよう」
第8章 カザフスタン―北京政府に介入される国
第9章 ウイルス―世界への警告

出版社・メーカーコメント

いま、中国の新疆ウイグル自治区では何が行われているのか?命がけで強制収容所から逃れた女性が証言する衝撃的な実態!著者は新疆ウイグル自治区で生まれ育ったカザフ人女性。医師であり教師であり、二人の子供をもつ母親。日に日に住民に対する監視態勢が激化するなか、ある日突然、拘束されて再教育施設と呼ばれる強制収容所に連行される。そこで行われていたのはウイグルに生きる少数民族への想像を絶する弾圧だった。自分たちの言葉を禁じられ、伝統も文化も宗教も奪われて中国共産党への忠誠を誓わされる。繰り返される拷問、洗脳、レイプ。そしてその先に待ち受ける死。命がけで隣国カザフスタンに脱出した著者は、2018年、法廷に立ってウイグルで現在進行中の地獄のような実態を証言した。その衝撃的な事実は各国の主要メディアによって次々と報道され世界中に激震が走った――。繰り返される脅迫にもひるむことなく勇気ある証言を行った著者に対して、2020年には米国務省から国際勇気ある女性賞(IWOC)、2021年にはニュルンベルク国際人権賞が授与されている。解説=櫻井よしこ

著者紹介

サウトバイ,サイラグル (サウトバイ,サイラグル)   Sauytbay,Sayragul
新疆ウイグル自治区出身のカザフ人。1976年、イリ・カザフ自治州に生まれる。元医師・幼稚園園長。2017年11月から翌年3月まで新疆の少数民族を対象とした強制収容所に連行され中国語教師として働かされる。収容所から解放された直後、今度は自身が収容者として収監されることを知って故国の隣国カザフスタンに逃れるが、不法入国の罪に問われ同国で裁判を受ける。この裁判で中国政府が「職業技能教育訓練センター」と称する再教育施設の実態と機密情報について証言、裁判は一躍世界的な関心を呼び、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングなどの主要メディアで報じられる。カザフスタン政府は亡命申請を却下、滞在許可が切れる直前の2019年6月に国連のとりなしでスウェーデンに政治亡命。現在、安住の地となったスウェーデンで夫、娘、息子の四人で暮らしている。中国の強制収容所の実態については現在も積極的に発言を行い、その活動に対して2020年にアメリカ国務省から国際勇気ある女性賞(IWOC)、2021年にはニュルンベルク国際人権賞が授けられた
カヴェーリウス,アレクサンドラ (カヴェーリウス,アレクサンドラ)   Cavelius,Alexandra
ドイツのフリージャーナリスト。多数の有力誌に寄稿するほか、政治問題に関するノンフィクションを刊行して高い評価を得ている
秋山 勝 (アキヤマ マサル)  
立教大学卒。日本文藝家協会会員・出版社勤務を経て翻訳の仕事に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)