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南蛮幻想 ユリシーズ伝説と安土城 下巻

草思社文庫 い8−2

出版社名 草思社
出版年月 2021年8月
ISBNコード 978-4-7942-2531-3
4-7942-2531-8
税込価格 1,320円
頁数・縦 359P 16cm
シリーズ名 南蛮幻想

商品内容

要旨

福岡に室町時代から残る芸能「幸若舞」の主人公、百合若大臣。この響きと物語の構成に「ユリシーズ」との関係を感じ取った坪内逍遙は、「百合若=ユリシーズ」という大胆な説を1906年に提唱する。はたして、起源はギリシャか九州か。勃興する西洋起源説、さらに想像は中央アジアへと広がる。時代を追うごとに変遷してゆく、百合若大臣をめぐる言説の数々。そしてその流れから次第に見えてくる、天守閣論との意外な共通点。西方への憧れから生まれた日本人の幻想の系譜を、膨大な論説を自在に横断し徹底解明する。

目次

第4章 百合若とユリシーズ(海の英雄の物語
起源はギリシアか、九州か
京都へつどう碩学たち
ユリシーズを歓迎した時代
聖徳太子はキリストか ほか)
第5章 中央アジアへいたるまで(日本的文化受容の可能性
ユリをあやつるイチジョーたち
転機をむかえた百合若論
民俗と、文献と
国文学の鎖国主義 ほか)

出版社・メーカーコメント

福岡に室町時代から残る芸能「幸若舞」の主人公、百合若大臣。この響きと物語の構成に「ユリシーズ」との関係を感じ取った坪内逍遥は、「百合若=ユリシーズ」という大胆な説を1906年に提唱する。はたして、起源はギリシヤか九州か。勃興する西洋起源説、さらに想像は中央アジアへと広がる。時代を追うごとに変遷してゆく、百合若大臣をめぐる言説の数々。そしてその流れから次第に見えてくる、天守閣論との意外な共通点。西方への憧れから生まれた日本人の幻想の系譜を、膨大な論説を自在に横断し徹底解明する。芸術選奨文部大臣賞受賞作。<目次より>第四章 百合若とユリシーズ 海の英雄の物語 起源はギリシアか、九州か 京都へつどう碩学たち ユリシーズを歓迎した時代 聖徳太子はキリストか ユダヤのダビデとイスラエル ギリシア神話とイソップ童話 もうひとつの欧化論 津田左右吉がなげた影 牛若丸とアエネイス 南蛮渡来のクラシック第五章 中央アジアへいたるまで 日本的文化受容の可能性 ユリをあやつるイチジョーたち 転機をむかえた百合若論 民俗と、献と 国文学の鎖国主義 ヴィトルヴィウスとアルベルティ アポロドロスにたくした夢 京都と山口をむすぶ糸 天文六年、ユリワカタイシン すてがたい魅力 歴史を読みとく哲学者 つつしむべき飛躍 ラーマとナラの物語 ふたたび世界へ、目をむけてあとがき文庫版へのあとがき主要参考文献安土城と「百合若大臣」をめぐる言説史年表

著者紹介

井上 章一 (イノウエ ショウイチ)  
1955年、京都府生まれ。京都大学工学部建築学科卒、同大学院修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手、国際日本文化研究センター教授を経て現在、同所長。専門は建築史・意匠論。そのほか、美人論、関西文化論など多岐にわたる分野を独自の視点から考察した著書・発言で知られる。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)