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猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見

出版社名 時事通信出版局
出版年月 2021年8月
ISBNコード 978-4-7887-1755-8
4-7887-1755-7
税込価格 1,980円
頁数・縦 242P 19cm

商品内容

要旨

AIM治療で、医療革命が起こる!猫にとって宿命的な病、腎臓病。長らく不明だったその原因がついに解明された。血液中のタンパク質「AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)」で治療が可能になるのだ。さらにAIMは、猫だけでなく人間にも効き、また腎臓病のみならず、アルツハイマー型認知症や自己免疫疾患など、これまで“治せない”と言われてきた病気への活用も期待できる。最新医療研究のリアルがここにある。

目次

序章 「余命1週間」からの復活
第1章 臨床から基礎医学の世界へ
第2章 研究の修業時代
第3章 謎のタンパク質「AIM」との出会い
第4章 “治せない病気”とAIM
第5章 AIMによる“ゴミ掃除”と腎臓病
第6章 ネコの腎臓病とAIM
第7章 腎臓病のネコにAIMを投与
第8章 ネコ薬の開発
第9章 臨床試験に向けて
第10章 新型コロナウイルスとAIM

出版社・メーカーコメント

世紀の大発見「AIM」で、猫の寿命が2倍に!しかも、人間のさまざまな病気にも活用可能。人も猫も、もっと長生きできる未来が来る。日本では1000万頭近い猫が飼われているといわれますが、その多くが腎臓病で亡くなっています。猫に塩分を控えた食事をさせて日々気をつけていても、加齢とともに腎機能は必ず低下してしまいます。そんな猫の腎臓病の原因は、これまでまったく不明でした。そんななか、宮崎徹先生が血液中のタンパク質「AIM(apoptosis inhibitor of macrophage)」が急性腎不全を治癒させる機能を持つことを解明しました。猫は、このAIMが正常に機能しないために腎臓病にかかることもわかったのです。この AIM を利用して猫に処方すれば、腎臓病の予防になり、猫の寿命が大幅に延び、現在の猫の平均寿命である15歳の2倍である、30歳まで生きることも可能であるとされています。──これは、愛猫家にとっては、とてつもない朗報です。さらに、AIMは、猫だけでなく人間にも効き、また腎臓病だけでなくアルツハイマー型認知症や自己免疫疾患など、これまで〈治せない〉と言われていた病気にも活用が期待されます。本書は、最新医療の研究現場のリアルを伝えます。

著者紹介

宮崎 徹 (ミヤザキ トオル)  
東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター分子病態医科学教授。長崎県生まれ。1986年東大医学部卒。同大病院第三内科に入局。熊本大大学院を経て、1992年より仏ルイ・パスツール大学で研究員、1995年よりスイス・バーゼル免疫学研究所で研究室を持ち、2000年より米テキサス大学免疫学准教授。2006年より現職。タンパク質「AIM」の研究を通じてさまざまな現代病を統一的に理解し、新しい診断・治療法を開発することをめざしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)