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ジェンダーと脳 性別を超える脳の多様性

出版社名 紀伊國屋書店
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-314-01185-3
4-314-01185-8
税込価格 1,980円
頁数・縦 203P 20cm

商品内容

要旨

人間の脳や心の複雑さは、女/男という二つの枠ではとらえきれない。わたしたちの脳はみな、様々な特徴の入り混じる“モザイク”なのだ―気鋭の神経科学者が、性別とジェンダーに対する固定観念を打ち砕く。

目次

1 性別と脳(覚醒
ねじ曲げられた事実の歴史 ほか)
2 人間はモザイク(変化する脳
性別がすべてではない ほか)
3 ジェンダーの何が問題か(男女というバイナリーから多様性のモザイクへ
ジェンダーという幻想 ほか)
4 ジェンダーのない世界へ(ジェンダーという神話にどう対処するか
混ざり合うジェンダー ほか)

出版社・メーカーコメント

性差はある。だが女脳/男脳は存在しない。30分間、ストレスを受けたからといって、あなたの生殖器が女性から男性へ、男性から女性へと変わることはありえない。だが、このありえないことが脳の神経細胞では起こりうる。脳はホルモン、ストレス、薬物、環境などあらゆる影響を受けて驚くほど柔軟に変化する。脳に見つかる男女間の平均的な性差は、現れてはまた消える。だから、脳には性別はないのだ。人の脳は、一人ひとり異なっており、様々な特徴の入り混じる《モザイク》になっている。女/男という二分法にとらわれているかぎり、人間の複雑性は理解できない。話を聞かない人が攻撃的とは限らないし、地図の読めない人が優しいとも限らない。画期的な「脳モザイク論」で脳の性差をめぐる議論に一石を投じた気鋭の神経科学者が、すべての人をジェンダー・バイアスから解放するすべを提案する。人間の脳や心の多様性を鮮やかに示すサイエンス読み物。9か国で刊行が決定している注目の書。【目次】I 性別と脳/第1章 覚醒/第2章 ねじ曲げられた事実の歴史/第3章 脳の性差が積み重なると/第4章 生まれか育ちか/II 人間はモザイク/第5章 変化する脳/第6章 性別がすべてではない/第7章 脳のモザイク/第8章 現れては消えるわけ/第9章 ブラインドデートに何を期待する?/第10章 脳のタイプ――典型的な脳と稀な脳/第11章 ストレス下の女と男/第12章 健康のモザイク/第13章 心のモザイク/III ジェンダーの何が問題か/第14章 男女というバイナリーから多様性のモザイクへ/第15章 ジェンダーという幻想/第16章 バイナリーの洗脳/IV ジェンダーのない世界へ/第17章 ジェンダーという神話にどう対処するか/第18章 混ざりあうジェンダー/第19章 ジェンダーフリーの教育/第20章 子どもたちをジェンダーから解放する/第21章 ジェンダーへの気づき/第22章 行動に移す/第23章 未来の展望

著者紹介

ジョエル,ダフナ (ジョエル,ダフナ)   Joel,Daphna
神経科学者(Ph.D.)。イスラエルのテルアビブ大学神経科学・心理学教授。心理科学部の博士号委員会の委員長を務める。人間と動物の行動の脳メカニズムが専門。ハーバード大学、スタンフォード大学、プリンストン大学等でも講義を行なった。膨大な量の脳スキャン画像の解析からアンケート調査まで、幅広い手法を用いて研究を行っている。初の著書は、『ジェンダーと脳―性別を超える脳の多様性』
ヴィハンスキ,ルバ (ヴィハンスキ,ルバ)   Vikhanski,Luba
サイエンス・ライター。イスラエルのワイツマン科学研究所勤務ニューヨーク大学の科学・健康・環境にかんするレポーティング・プログラムを修了し、『ニューヨーク・タイムズ』紙や『ネイチャー・メディシン』誌などに寄稿
鍛原 多惠子 (カジハラ タエコ)  
米国フロリダ州ニューカレッジ卒業(哲学・人類学専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)