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謎ときサリンジャー 「自殺」したのは誰なのか

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2021年8月
ISBNコード 978-4-10-603870-9
4-10-603870-6
税込価格 1,870円
頁数・縦 269P 20cm

商品内容

文学賞情報

2022年 第21回 小林秀雄賞受賞

要旨

「バナナフィッシュにうってつけの日」は主人公の拳銃自殺というラストで知られる。だがそれは「自殺」だったのか?前代未聞の問いは問いを呼び、やがて『ライ麦畑』も含む作品世界を一変させる。世界最高峰のミステリ賞“エドガー賞”(評論・評伝部門)で日本人初の最終候補となった「文学探偵」が弟子と共に天才作家の謎を稠密なロジックで解き明かす。

目次

序章 シーモアの予言(銃声
ハプワース16、1924年 ほか)
第1章 若い男(男の正体
家族の証言 ほか)
第2章 両手の音(公案を裏返す
片手片足のミュリエル ほか)
第3章 バナナとリンゴ(最高にうってつけな日
「どちらか問題」再び ほか)
第4章 ホールデン(狙わない人
ゲームから遠く離れて ほか)

出版社・メーカーコメント

「バナナフィッシュにうってつけの日」のラストは主人公の自殺ではなかった!? 前代未聞の問いは天才作家の作品世界全体に及び、やがては『ライ麦畑』までが……。世界最高峰のミステリ賞〈エドガー賞〉の評論・評伝部門で日本人初の最終候補となった「文学探偵」が弟子と読み解く新たなサリンジャーの世界。

著者紹介

竹内 康浩 (タケウチ ヤスヒロ)  
1965年、愛知県生まれ。アメリカ文学者。東京大学文学部卒。北海道大学大学院文学研究院教授。Mark X:Who Killed Huck Finn’s Father?(マークX―誰がハック・フィンの父を殺したか?)がアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)の評論・評伝部門で日本人初の最終候補となる
朴 舜起 (ボク シュンキ)  
1992年、兵庫県西宮市生まれ、鳥取県境港市出身。立教大学文学部英米文学専修を卒業後、サリンジャー研究を志し、北海道大学大学院に進学。現在、同文学院欧米文学研究室博士課程3年。ハーマン・メルヴィルやワシントン・アーヴィングなど19世紀アメリカ文学からイアン・マキューアンをはじめとする現代イギリス文学まで幅広く研究中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)