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言論統制というビジネス 新聞社史から消された「戦争」

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2021年8月
ISBNコード 978-4-10-603871-6
4-10-603871-4
税込価格 1,705円
頁数・縦 287P 20cm

商品内容

要旨

第二次大戦後、新聞社はこぞって言い始めた。「軍部の弾圧で筆を曲げざるを得なかった」と―。しかし、それは真実か?新聞の団体は、当局に迎合するだけの記者クラブを作り、政府の統制組織に人を送り込んで、自由な報道を自ら制限した。「報道報国」の名の下、「思想戦戦士」を自称しつつ、利益を追求したメディアの空白の歴史を検証する。

目次

一万三四二八紙の新聞
変貌する報道メディア
国策通信社の誕生
実験場としての満州
新聞参戦
映画の統合
内閣情報局に埋め込まれた思惑
自主統制の対価
新聞新体制の副産物
統制の深化
一県一紙の完成
悪化する戦局の中で
巣鴨プリズン

出版社・メーカーコメント

「軍部の弾圧でペンを折らざるを得なかった」は虚構だった。「報道報国」の名の下、部数を貪欲に追い求めた新聞社は、当局に迎合するだけの記者クラブを作り、唯一の統制機関「内閣情報局」に幹部を送り込んだ。そして、ライバル紙を蹴落とすために地方紙大合併を仕掛け……。戦争を利用し尽くしたメディア暗黒史。

著者紹介

里見 脩 (サトミ シュウ)  
1948年、福島県生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得満期退学。博士(社会情報学)。時事通信社記者、四天王寺大学教授、大妻女子大学教授などを経て、現在は大妻女子大学人間生活文化研究所特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)