• 本

不確かさの時代の資本主義 ニクソン・ショックからコロナまでの50年

出版社名 東京大学出版会
出版年月 2021年8月
ISBNコード 978-4-13-040299-6
4-13-040299-4
税込価格 4,620円
頁数・縦 340P 22cm

商品内容

要旨

中流階級の縮小、貧富の二極化など、現代の資本主義が抱える課題は、50年前からその萌芽があった。高度成長の時代からすでに迷走がはじまっていた経済社会の軌跡を、日米を比較しながらたどり、混迷な時代である現代に、未来への道しるべを浮き上がらせる。

目次

1970年代からの50年を振り返る
第1部 豊かさの終焉(挑戦を受ける資本主義文明―70年代の警鐘を回顧する
しぼむアメリカン・ドリームとミドル・クラス―沈黙の不況の中の20年間のアメリカ
アメリカ経済社会の中でのリスク・シフト―70年代に始まった不確かさ
日米工業資本主義の変質―70年代から80年代の脱工業化と国際化
日本の「失われた年代」とアメリカの「ニュー・エコノミー」―90年代から2000年代のバブル崩壊と金融危機)
第2部 不確実性の中の経済社会の危機(アメリカにおける経済の金融化への歩み―グラス・スティーガル法が消え金融危機へ
住宅バブルとリーマン・ショック―アメリカン・ドリームを盗んだサブプライム・ローン
リーマン・ショックはどのように収束したか―ウォール・ストリートは救われメーン・ストリートは見放された
失われる「良い職」と縮小するミドル・クラス―技術進歩とグローバリゼーション
新型コロナウイルス・ショックとアメリカ大統領選挙―大きく変わったリーマン・ショック後の世界)
資本主義と民主主義の再生への道

著者紹介

宮川 公男 (ミヤカワ タダオ)  
1931年埼玉県生まれ。1953年一橋大学経済学部卒業、1958年一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。商学博士(一橋大学)。1971年一橋大学商学部教授、1979年同商学部長。経済企画庁システム分析調査室長、経営情報学会会長、システム監査学会会長、麗澤大学国際経済学部教授、(一財)統計研究会理事長・会長などを務める。一橋大学名誉教授、麗澤大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)