下田歌子と近代日本 良妻賢母論と女子教育の創出 1854−1936
実践女子大学下田歌子記念女性総合研究所研究叢書 第1巻
出版社名 | 勁草書房 |
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出版年月 | 2021年8月 |
ISBNコード |
978-4-326-60339-8
(4-326-60339-9) |
税込価格 | 5,500円 |
頁数・縦 | 343,3P 22cm |
商品内容
要旨 |
戦前を通じて女子教育界の指導的立場にあった下田歌子。下田は何を問題にして、何を変えようとし、何を実現したのか。良妻賢母論は、女子教育を通して、女性に対して男性と同等の尊敬と評価を与え、女性を国民の一員とするための「女性解放」の思想でもあった―婦人参政権や女性の権利を求める第1波フェミニズムとは別の系譜として、女性の地位向上と「国民化」を求める系譜が存在したことを明らかにする。 |
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目次 |
下田歌子研究にあたって |
出版社・メーカーコメント
良妻賢母は〈抑圧〉であると共に〈解放〉でもあった。女性運動とは別の系譜として女性の地位向上を求める実践が存在したことを示す。下田歌子の教育方針「良妻賢母論」。性別役割分業体制の形成期、主婦や母の価値を高めることによって、女性の地位を高めようとする「ドメスティック・フェミニズム」に良妻賢母論を位置づけ、婦人参政権や女性の権利を求める第1波フェミニズムとは別の系譜として地位向上を求める女性の要求が存在したことを明らかにする。