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第二次大戦、諜報戦秘史

PHP新書 1279

出版社名 PHP研究所
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-569-85044-3
4-569-85044-8
税込価格 990円
頁数・縦 227P 18cm

商品内容

要旨

かつて大英帝国の覇権の源泉となったのが、卓越した情報収集と正確な分析力、つまりインテリジェンス(諜報・情報活動)であった。ロンドン郊外の英国立公文書館には、まさにそのインテリジェンスによって全世界から集められた政治、経済、軍事など、多種多様な情報が蓄積されている。筆者は約10年間にわたり、同館から数多の文書を入手し、研究を重ねてきた。先の大戦における日本の敗北は、「情報戦の敗北」といわれることがある。同館の所蔵ファイルが示す歴史の「真実」は、現代のわれわれにも多くの視点や教訓を与えてくれるだろう。人を欺くようなスパイ活動でも、根底に求められるのは誠実さであるなど、インテリジェンスの世界は奥が深い。正確な情報を得て、それを組織に活用するための要諦とは―。

目次

第1章 「007」が予告していた真珠湾攻撃
第2章 シンガポールを陥落させた南方のインテリジェンス
第3章 インパール作戦、チャンドラ・ボースの知られざる足跡
第4章 日本を破滅から救った中立国からの二つの緊急電報
第5章 「ヤルタ密約」をつかんだ日本人情報士官の戦い
第6章 共産主義者に操られた陸軍親ソ派の「敗戦革命」
第7章 千島列島は「引き渡される」としたスターリンの深慮遠謀
第8章 一人のカナダ人外交官をめぐるソ連の国際的謀略
第9章 対日政策で共産主義者と連携したGHQ

出版社・メーカーコメント

在英3年半の著者が、英国立公文書館に通い詰めて発掘した秘蔵史料の数々。日英ソ連の熾烈なインテリジェンス戦争、その驚愕の真実。

著者紹介

岡部 伸 (オカベ ノブル)  
1959年、愛媛県生まれ。立教大学社会学部社会学科を卒業後、産経新聞社に入社。米デューク大学、コロンビア大学東アジア研究所に客員研究員として留学。外信部を経て、モスクワ支局長、社会部次長、社会部編集委員、編集局編集委員などを歴任。2015年12月から19年4月まで英国に赴任。同社ロンドン支局長、立教英国学院理事を務める。現在、同社論説委員。著書に、『消えたヤルタ密約緊急電』(新潮選書、第22回山本七平賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)