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〈世界知〉の劇場 キルヒャーからゲーテまで

未来哲学双書

出版社名 未来哲学研究所
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-910154-22-0
4-910154-22-1
税込価格 3,080円
頁数・縦 332P 19cm

商品内容

要旨

私たちはいま、どこに立っているのか…世界は一つか複数か、その様態は天国と地獄の垂直軸に沿って構想されるべきか、それとも次元を異にする、層をなした拡がりとしてイメージされるべきか。世界像を構想する、想像力の冒険と競演―キルヒャーの『忘我の旅』からゲーテの『ファウスト』まで、古代神学=永遠の哲学と、世界の複数性のはざまで揺れ動いた十二人の思想家たちを巡る、“世界知”というヴィジョンの博物誌。バロック期から啓蒙の時代にかけて、真空、化石、無限の時空など、新たな問題を前にしたそれぞれの身振りと姿態は、人類と地球の全史が再び課題となる今日、多くの手がかりを与えてくれる。

目次

序章 対蹠人 パウルス三世
第1章 中国のイシス アタナシウス・キルヒャー
第2章 マクデブルクの半球 オットー・ゲーリケ
第3章 「いずこも同じ!」 ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ
第4章 理性の自律 二人のクリスティアン
第5章 “世界知” ヨーハン・クリストフ・ゴットシェート
第6章 無限 アルブレヒト・ハラー
第7章 普遍自然史 イマヌエル・カント
第8章 有機的な力 ヨーハン・ゴットフリート・ヘルダー
第9章 メタモルフォーゼ ヨーハン・ヴォルフガング・ゲーテ
終章 “世界知”の系譜学

著者紹介

坂本 貴志 (サカモト タカシ)  
1969年生まれ。専攻、ドイツ文学。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、立教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)