• 本

カミサマはそういない

出版社名 集英社
出版年月 2021年9月
ISBNコード 978-4-08-771767-9
4-08-771767-4
税込価格 1,540円
頁数・縦 234P 20cm

商品内容

要旨

目を覚ましたら、なぜか無人の遊園地にいた。園内には僕をいじめた奴の死体が転がっている。ここは死後の世界なのだろうか?そこへナイフを持ったピエロが現れ…(「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」)。僕らはこの見張り塔から敵を撃つ。戦争が終わるまで。しかし、人員は減らされ、任務は過酷なものになっていく。そしてある日、味方の民間人への狙撃命令が下され…(「見張り塔」)など全7編を収録。現代日本、近未来、異世界―様々な舞台で描かれる圧倒的絶望。見たくない、しかし目をそらせない、人間の本性をあぶり出すダークな短編集。

出版社・メーカーコメント

変な予感がするんだ。扉の向こうで、何か恐ろしいものが、僕を待っている気がして――。目を覚ましたら、なぜか無人の遊園地にいた。園内には僕をいじめた奴の死体が転がっている。ここは死後の世界なのだろうか? そこへナイフを持ったピエロが現れ……(「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」)。僕らはこの見張り塔から敵を撃つ。戦争が終わるまで。しかし、人員は減らされ、任務は過酷なものになっていく。そしてある日、味方の民間人への狙撃命令が下され……(「見張り塔」)など全7編を収録。現代日本、近未来、異世界――様々な舞台で描かれる圧倒的絶望。この物語に、救いの「カミサマ」はいるのか。見たくない、しかし目をそらせない、人間の本性をあぶり出すダークな短編集。【プロフィール】深緑野分(ふかみどり・のわき)1983年神奈川県生まれ。2010年、「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選。13年、入選作を表題作とした短編集でデビュー。15年刊行の長編『戦場のコックたち』で第154回直木賞候補、16年本屋大賞ノミネート、第18回大藪春彦賞候補。18年刊行の『ベルリンは晴れているか』で第9回Twitter文学賞国内編第1位、19年本屋大賞ノミネート、第160回直木賞候補、第21回大藪春彦賞候補。19年刊行の『この本を盗む者は』で、21年本屋大賞ノミネート、「キノベス!2021」第3位となった。

著者紹介

深緑 野分 (フカミドリ ノワキ)  
1983年神奈川県生まれ。2010年、第7回ミステリーズ!新人賞にて短篇「オーブランの少女」が佳作入選、2013年に短篇集『オーブランの少女』(東京創元社)が刊行されデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)