商品内容
文学賞情報 |
2021年
第73回
読売文学賞 随筆・紀行賞受賞 |
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要旨 |
21世紀の日本に芭蕉を訪ね歩いた20年、ここに完結。いよいよ円熟する芭蕉の俳諧、旅もクライマックスの「おくのほそ道」から終焉の地、大阪へ。2000年から約20年にわたり、狂おしいほどの熱情で芭蕉の旅を追いかけた俳人・小澤實のライフワーク。句集未収録の約240句を収録。 |
目次 |
第5章 おくのほそ道(鮎の子のしら魚送る別哉 |
出版社・メーカーコメント
2000年から2018年にかけて、旅雑誌「ひととき」「L&G」で連載された「芭蕉の風景」。毎月、松尾芭蕉が句を詠んだ地を実際に訪れ、あるときは当時と変わらぬ大自然の中、またあるときは面影もまったくない雑踏の中、俳人と旅と俳句の関係を深くつきつめて考え続けた連載は人気を博し、200回を超えて続きました。俳人・小澤實の約20年間、そして芭蕉にとっては、20代前半から晩年までの約30年間。2人の俳人は300年の時を隔てて、日本中を旅し、句を詠み続けました。この本はその記憶の「交歓」であり、現地を見た、感じたからこそわかる、まったくあたらしい芭蕉像を造り上げた意欲作です。★下巻には句集未収録の約250句を収録★