• 本

5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

PHP新書 1281 世界の知性シリーズ

出版社名 PHP研究所
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-569-85050-4
4-569-85050-2
税込価格 1,045円
頁数・縦 212P 18cm

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

現在のものにつながる最初のウェブブラウザMosaicが誕生した1993年を起点とすると、インターネットが普及し始めてから、およそ1万日が経過したことになる。また、初代iPhone登場とSNSの拡大開始からは、その半分の約5000日だ。偶然かもしれないが5000日ごとに進化するテクノロジー。今から5000日後にはどうなるのか。本書では、GAFAなど巨大企業による「勝者総取り」現象やフリーミアム経済などを1990年代に予測していた編集者、著述家のケヴィン・ケリー氏が、「ミラーワールド」をはじめとする、近未来のテクノロジー進化を描き出す。さらにビジネスや産業、働き方、地政学などの変化も予測しながら、ケリー氏自身のテクノロジー観や思考法にも触れている。ケリー氏が予言するミラーワールドとは、AIとAR(拡張現実)技術を用いて現実を模した「もう一つの世界」を作り出し、そこで人々がコミュニケーションやコラボレーションを行うというものだ。著者のケヴィン・ケリー氏は、1993年に雑誌『WIRED』を共同で設立、創刊編集長を務めた。現在は編集長としてウェブサイトCool Toolsを運営するほか、『NYTimes』や『サイエンス』などに寄稿。主著に『〈インターネット〉の次に来るもの』(NHK出版)がある。なお本書は2019年から20年にかけて行われたケリー氏へのロングインタビューをもとにしている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2022年1月7日]

商品内容

要旨

「ビジョナリー(予見者)」。本書の著者、ケヴィン・ケリーはしばしばこう称される。著者はこれまで、GAFAなど巨大テック企業の「勝者総取り」現象など、テクノロジーによって起こる数多くの事象を予測し、的中させてきた。では、これからの5000日には何が起きるのだろう?著者はすべてのものがAI(人工知能)に接続されたAR(拡張現実)の世界「ミラーワールド」が訪れると予測する。各国に住む100万人単位の人がバーチャルな世界で協働することが可能になる未来だ。SNSに続く新たな巨大プラットフォームの誕生である。この巨大潮流を知り、変化が加速する時代をサバイブせよ。

目次

第1章 百万人が協働する未来
第2章 進化するデジタル経済の現在地
第3章 すべての産業はテクノロジーで生まれ変わる
第4章 アジアの世紀とテック地政学
第5章 テクノロジーに耳を傾ければ未来がわかる
第6章 イノベーションと成功のジレンマ

出版社・メーカーコメント

「ビジョナリー(予見者)」。本書の著者、ケヴィン・ケリーはしばしばこう称される。テック文化を牽引する雑誌・米『WIRED』の創刊編集長を務めた著者は、GAFAなど巨大企業による「勝者総取り」現象など、テクノロジーによって起こる数多くの事象を予測し、的中させてきた。著者によれば、インターネットが商用化されてから5000日後(約13年後)にソーシャルメディア(SNS)が勃興を始めた。そして現在は、SNSの始まりからさらに5000日が経ったところだ。いまやインターネットやSNSは、われわれの暮らしに欠かせないものとなっている。では、次の「これからの5000日」には何が起きるのか。著者はすべてのものがAI(人工知能)に接続されたAR(拡張現実)の世界「ミラーワールド」が訪れると予測する。各国に住む100万人単位の人がバーチャルな世界で協働することが可能になる世界だ。SNSに続く新たな巨大プラットフォームの誕生である。新たなプラットフォームは、働き方や政府のあり方にも大きな影響を与える。地球のどこにいても誰とでも仕事ができる世界になれば、会社とは異なる形態の組織が生まれる。また、製造業や金融、流通、交通、観光、農業、教育……といった多くの産業も、大きな変化を余儀なくされるだろう。さらに、新たなプラットフォームは、何万もの新たな勝者の誕生にもつながる。この巨大潮流を知り、変化が加速する時代をサバイブせよ。

著者紹介

ケリー,ケヴィン (ケリー,ケヴィン)   Kelly,Kevin
編集者、著述家。1993年に雑誌『WIRED』を共同で設立、創刊編集長を務める。これまでにスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ、ジェフ・ベゾスなど、数多くの起業家を取材。現在は、『NYTimes』や『サイエンス』などに寄稿するほか、編集長として毎月50万人のユニークビジターをもつウェブサイトCool Toolsを運営
大野 和基 (オオノ カズモト)  
1955年、兵庫県生まれ。大阪府立北野高校、東京外国語大学英米学科卒業。79〜97年渡米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学ぶ。その後、現地でジャーナリストとしての活動を開始、国際情勢の裏側、医療問題から経済まで幅広い分野の取材・執筆を行う。97年に帰国後も取材のため、頻繁に渡航。アメリカの最新事情に精通している。著書、訳書、編著書多数
服部 桂 (ハットリ カツラ)  
ジャーナリスト、関西大学客員教授。早稲田大学理工学部修士課程修了。朝日新聞社で科学部記者などを経て現職。著書、訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)