• 本

むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。

出版社名 双葉社
出版年月 2021年10月
ISBNコード 978-4-575-24454-0
4-575-24454-6
税込価格 1,485円
頁数・縦 278P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。

    好評だった昔話しシリーズの第2弾。「竹取探偵物語」「わらしべ多重殺人」など5篇。子供の頃に親しんだ誰もが知っている昔話が、見事にミステリー小説に生まれ変わっているからビックリ。昔話ならではの隠れたテーマも残しつつ、ミステリー作品にこんな手法もあったんだと妙に得心してしまう。独特な後味もこのシリーズの魅力。もちろん第一弾もオススメ。続編が早くも待たれる。

    (2021年12月22日)

商品内容

要旨

竹から生まれたかぐや姫。竹取のシゲと幸せに暮らしていましたが、ある日シゲの子分であるヤスの家から出火し、焼け跡からヤスが刺殺体で見つかりました…(「竹取探偵物語」)。怠け者のくせに欲張りな惣七じいさん。米八じいさんが金銀財宝をもらった話を聞き、自分もねずみの穴に転がっていきますが、何回も何回もループして…(「七回目のおむすびころりん」)。暮らしに絶望していた半太。観音様のお告げで、1本のわらしべを手に西に向かい、出会う人々と物々交換をしますが、その人々はある事情を抱えていたのです…(「わらしべ多重殺人」)。あまりにも有名な猿と蟹の戦い。いじわるな猿が蟹に柿の実を投げ付け蟹は死んでしまいますが、実はこの話、とんでもない真相があったのです…(「真相・猿蟹合戦」)。茶釜に化けて、アクロバティックな演技を披露する狸の茶太郎。この茶太郎、「かちかち山」でうさぎに火をつけられた狸と兄弟だったことはご存じでしょうか…(「猿六とぶんぶく交換犯罪」)。昔ばなし×ミステリ第2弾!今回も、読めば必ず誰かに話したくなる、驚き5連続の短編集。

出版社・メーカーコメント

日本昔ばなし×本格ミステリふたたび! 2019年4月に刊行されるやいなや瞬く間にベストセラーとなった『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の続編が誕生。今回収録されたのは、「かぐや姫」「おむすびころころ」「わらしべ長者」「さるかに合戦」「ぶんぶく茶釜」の5編。果たしてこれらの昔ばなしがどんなミステリになったのか。各作品を通してのテーマが隠されており、それぞれのつながりも楽しい短編集です。

著者紹介

青柳 碧人 (アオヤギ アイト)  
1980年千葉県生まれ。早稲田大学卒業。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回「講談社Birth」小説部門を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)